店舗の居抜き売却をする際は、なるべく多くの設備が残っている状態にするのが望ましいです。
買い手は費用を抑えるために居抜き買取りを行おうとしているため、設備が少ないと心象を悪くしてしまいます。
今回は、居抜き売却で買い手のイメージを良くする設備をいくつか紹介したいと思います。
居抜き売却で買い手のイメージを良くする設備7選
以下の設備が残っている場合、居抜き売却では買い手のイメージが良くなり、成約につながる可能性もアップします。
・スチームコンベクションオーブン
・解凍ボード
・食器洗浄機
・ノンウェットピッチャー
・フードプロセッサー
・製氷機クリーナー
・真空パック機
各設備について詳しく説明します。
スチームコンベクションオーブン
数年前から流行しているスチームコンベクションオーブンですが、こちらは飲食店の居抜き売却において、非常に人気な設備の一つです。
スチームコンベクションオーブンがあれば、温風によって食材をカラッと焼き上げられます。
また蒸気で蒸したり、蒸気と熱風で食材の水分を保ったまま、ふっくらと加熱したりすることもできます。
特に少人数の従業員で営業しようと考える方が買い手の場合、スチームコンベクションオーブン1台で飛躍的に調理スピードが上がるため、とても重宝されます。
解凍ボード
解凍ボードも、居抜き売却で買い手のイメージをアップさせられる設備です。
主にアルミニウムでつくられた解凍ボードは、熱伝導率が高いため、効率良く肉や魚などを解凍することができます。
またとても軽い素材であり、特に巻きすのようにつなげたタイプであれば、使用しないときに収納しやすいです。
もし、こちらの設備が残っているのであれば、居抜き売却の際は買い手にしっかりアピールすべきです。
食器洗浄機
食器洗浄機も、ポピュラーながら多くの買い手に好まれる設備です。
食器洗浄機には、飲食店を経営するにあたってのメリットが数多くあります。
例えば食器を洗う時間を短縮できるだけでなく、殺菌性の向上や人件費の削減、水道代の節約などにもつながります。
またすぐに食器を洗うことができるため、不要な食器を購入せずに済むこともメリットです。
このような効率アップやコストダウンにつながる設備は、居抜き売却の際どれだけあっても困りません。
ノンウェットピッチャー
居抜き売却の際は、大きな設備だけでなく細かい設備も用意しておくことが望ましいです。
中でも多くの買い手に人気なのが、濡れないノンウェットピッチャーです。
ノンウェットピッチャーは、氷を入れても外側に水滴がつきにくく、キレイな状態で客席に置いておくことができます。
また外気との接触も少ないため、冷たさも長持ちします。
さらに表面に水滴がつきにくいことから、受け皿も必要ありません。
こちらの所有数が多ければ多いほど、居抜き売却の際のアピールポイントになります。
フードプロセッサー
フードプロセッサーも、便利な厨房設備としては一般的ですが、やはり多くの買い手が求めているものの一つです。
フードプロセッサーがあれば、あっという間に食材を切ることができますし、刻む・混ぜる・おろすなどの機能もついているため、調理時間は大幅に短縮されます。
そのため、特に多くの野菜や肉などを仕込む業態を考えている買い手にとっては、魅力的な設備になるでしょう。
製氷機クリーナー
製氷機クリーナーは、製氷機の給水タンクに入れるだけで清掃できるため、メンテナンスが非常に簡単です。
液体には色がついているため、出来上がってくる氷には掃除をしている間は色がつきます。
こちらの色がなくなれば、掃除完了の合図です。
製氷機は定期的に清掃しなければいけませんが、多忙な店舗ではなかなかそこまで手が回らないというケースもあります。
そのため、店舗の清掃を重視している買い手に対しては、アピールのしがいがある設備だと言えます。
真空パック機
飲食店では、多くの食材を調理しすぎて余ってしまったり、思いの外オーダーが出なかったりといったことがあります。
このようなケースに便利なのが真空パック機であり、こちらが残っていれば居抜き売却の際、買い手に好印象を与えられます。
真空パックがあれば、しっかり密封して食材が酸化しない状態で保存することができます。
また、汁物でも密封できるため、使い勝手は非常に良いです。
真空パック機のような設備については、便利なことはわかっていても、わざわざ開業時に購入しないというケースがよく見られます。
そのため、居抜き売却の時点で残っていれば、魅力的に感じてくれる買い手は多いはずです。
まとめ
冒頭でも触れたように、居抜き売却の際はなるべく多くの設備を用意し、買い手に譲渡することをおすすめします。
また、設備に関しては量だけでなく内容にもこだわりましょう。
別の店舗を開業するための居抜き売却であれば仕方ありませんが、もし完全に廃業するのであれば、高額な設備であっても便利なものは残すべきです。
そうすることで、よりスムーズな居抜き売買が実現できます。