テナントビルやそこに併設された駐車場の管理は、主に店舗管理会社によって行われます。
もちろん、賃貸物件の管理においても問題は発生しますが、駐車場の管理においても、日々さまざまな問題が発生しています。
ここからは、店舗管理会社が遭遇することのある駐車場のトラブルについて解説します。
店舗管理会社が遭遇し得る駐車場のトラブル5選
店舗管理会社は、自社が管理する物件の駐車場において、以下のようなトラブルに遭遇することがあります。
・違法駐車
・車同士の接触事故
・駐車場設備への接触事故
・人身事故
・管理費用の増加
違法駐車
店舗管理会社が遭遇し得る駐車場トラブルの1つに、違法駐車が挙げられます。
具体的には、契約者以外の人物が勝手に駐車場に車を停めていたり、使用しない車が放置されたままになっていたりすることを指します。
どちらのケースでも、店舗管理会社にはオーナーなどからすぐに連絡が入るようにはなっていますが、非常に厄介なのは所有者がわからない場合です。
所有者が判明すれば、すぐに車を移動させるように指示することができますが、いつまで経っても所有者がわからず、連絡も付かない場合、店舗管理会社が撤去費用を負担することも考えられます。
また、違法駐車によって、入居者同士が揉める可能性もあり、店舗管理会社はそのトラブルを仲介しなければいけないこともあります。
もっと言えば、違法駐車が近隣住民への迷惑行為につながることもあるため、このような状況を野放しにしてはいけません。
車同士の接触事故
店舗管理会社が巻き込まれるかもしれない駐車場トラブルには、車同士の接触事故も挙げられます。
店舗管理会社には、駐車場内における安全性を確保するような措置を講じる義務があります。
しかし、こちらの管理が行き届いている場合であっても、車同士の接触事故が発生すれば、入居者同士のトラブルに巻き込まれる可能性があります。
そのため、店舗管理会社は、たとえ適切な管理をしていたとしても、接触事故が多発するのであれば、事故が起きやすい場所の特定や原因究明など、さらなる対策を講じなければいけません。
また、問題点が明確になったのであれば、適宜設備などを追加し、車同士の接触事故が発生しにくい環境を整える必要があります。
駐車場設備への接触事故
駐車場設備への接触事故も、店舗管理会社が遭遇し得る駐車場トラブルの1つです。
例えばポールやコンクリートブロック、シャッターや駐車場内の壁など、車がぶつかる可能性がある設備は数多くあります。
私有地での単独事故に関しては、店舗管理会社が事故を起こした入居者から連絡を受けたときに、どのように処理すればいいのかを口頭で伝えればOKです。
しかし、駐車場設備への接触事故を起こした入居者の中には、駐車場の設備についてクレームを入れたり(設備が見えにくい等)、店舗管理会社に損害賠償を請求したりする方もいます。
このような状況なったとき、店舗管理会社は対応がとても難しくなり、トラブルの解決までには時間も負担もかかります。
人身事故
店舗管理会社が遭遇し得る駐車場トラブルには、人身事故も挙げられます。
実は、車両事故のおよそ40%は、駐車場の敷地内で発生しています。
こちらは、車道から駐車場内に入ったとき、緊張が緩んだり、早く駐車しようとして注意力が散漫になったりすることが理由とされています。
そのため、規模が小さい駐車場であっても、人身事故が起こる可能性は十分にあります。
また、人身事故が発生した場合も、店舗管理会社が入居者に難癖をつけられ、トラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。
そのため、店舗管理会社は、このような状況をできる限り避けるために、出入口での一時停止や安全確認、駐車場内での走行速度など、駐車場内でのマナーやルールを入居者に促し、利用者の安全を守るための措置を講じる必要があります。
管理費用の増加
管理費用の増加も、店舗管理会社が遭遇し得る駐車場トラブルです。
正確にいうと、こちらは駐車場トラブルというよりは駐車場に関する問題です。
駐車場の管理と一口に言っても、その業務内容はスペースを貸し出し、費用を集めるだけではありません。
例えば、駐車場内のミラーや看板といった設置費用は、基本的に店舗管理会社が負担します。
また、雪の多いエリアなどでは、除雪費用も店舗管理会社が負担しなければいけません。
他にも、除草や整地などには費用が掛かりますし、それらを行ってもらう従業員への人件費もかかります。
これらの費用が大きくなりすぎないように、店舗管理会社は絶対必要な費用、削減できる費用を見極めなければいけません。
まとめ
ここまで、店舗管理会社が遭遇することのある駐車場関連のトラブルについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
当社エムズリビングでは、店舗管理会社における入居者付けをサポートするだけでなく、店舗や物件管理に関するサポートやアドバイスも行っています。
少しでも困ったことがあれば、まずは気軽にお問い合わせください。