飲食店の競争は非常に激しく、毎年多くの店舗が志半ばで閉店を余儀なくされています。
また、こちらは居酒屋も例外ではなく、居酒屋全体の50%は、開業から2年で閉店していると言われています。
ここからは、そんな居酒屋の居抜き買取りにおけるポイントについて解説したいと思います。
居酒屋の居抜き買取りにおけるポイント6選
居酒屋を居抜き買取りによって開業させようと考えている方は、以下のポイントを押さえながら物件を選びましょう。
・路面店を選ぶ
・夜の人通りが多い立地を選ぶ
・アクセス環境が良い立地を選ぶ
・水回り設備が充実しているところを選ぶ
・動線を確保しやすい物件を選ぶ
・店内にトイレがある物件を選ぶ
路面店を選ぶ
居酒屋を居抜き買取りで開業させる場合、なるべく路面店の物件を選ぶべきです。
路面店は、道路に面した店舗であり、基本的には建物の1階部分を指しています。
また、路面店であれば、初めて来店する方でも気軽に入りやすく、看板なども見やすいため、多くの集客が見込めます。
逆に、2階以上に位置する空中店舗は、気軽に入りにくかったり、視認性が悪かったりするため、居抜き買取り後の経営に苦戦する可能性があります。
夜の人通りが多い立地を選ぶ
居酒屋の居抜き買取りでは、その物件の立地をチェックすることも大切です。
特に意識したいのは、夜の人通りが多いかどうかです。
居酒屋の中には、昼間もランチ営業をしているところがありますが、やはりメインとなるのは、アルコール類が多くオーダーされる夜営業です。
そのため、物件の内見を行う場合は、日中だけでなく、少し暗くなった時間帯にも足を運ぶようにしましょう。
アクセス環境が良い立地を選ぶ
居酒屋の居抜き買取りにおいて重要なポイントとしては、アクセス環境が良い立地を選ぶということも挙げられます。
居酒屋を訪れる来客は、基本的にアルコール類を注文します。
そのため、車やバイク、自転車などで来店することはできません。
また、近くに電車の駅やタクシー乗り場などがない立地の場合、このような帰りの交通手段が確保されていない店舗は、あまり集客が見込めない可能性が高いです。
居抜き物件周辺の環境をチェックするのであれば、こちらの点もぜひ忘れずに確認してください。
水回り設備が充実しているところを選ぶ
居酒屋の居抜き買取りにおける大きなメリットは、やはり設備や造作をそのままの状態で手に入れられるという点です。
しかし、そのまま居酒屋を経営するのに十分な設備が揃っていない場合、開業するまでの期間は長くなりますし、コストもかかりやすくなります。
特にチェックしたいのは、居酒屋の命とも言える厨房です。
居酒屋は、ジョッキやワイングラス、日本酒の酒器など、さまざまなグラスを必要とします。
また、洗浄機よりもしっかりと汚れを落とせることから、お酒にこだわる店舗であれば、きちんとこれらのグラスを手洗いします。
よって、洗い場の設備が充実しているかどうかはとても大切です。
もちろん、ガスコンロやフライヤー、冷蔵庫・冷凍庫、製氷機、調理台などの厨房設備についても、くまなくチェックしなければいけません。
動線を確保しやすい物件を選ぶ
居酒屋の飲食店としての特徴に、オーダーされた商品を運ぶ回数が多いということが挙げられます。
こちらは、食事メニューとあわせて、大量のアルコール類がオーダーされるからです。
また、このような居酒屋の特徴を前提として、居抜き物件を選ぶのであれば、接客の際の動線がしっかり確保できるところがおすすめです。
幸い、居抜き物件にはテーブルやイスなどがそのまま残っていることも多いため、厨房から客席の動線がどのようになっているかについては、開業前に把握しやすいです。
もし、動線がきちんと確保されていなかったり、狭かったりする物件を選んでしまうと、経営に影響が出ますし、レイアウトを大きく変更するにしても、内装工事費用がかさんでしまいます。
店内にトイレがある物件を選ぶ
居酒屋の居抜き物件の中には、ショッピングモールなどの飲食店のフロアのように、店内ではなく、そのフロア内に共同トイレが設置されているケースがあります。
しかし、居抜き買取りを行うのであれば、極力店内にトイレがある物件を選ぶべきです。
居酒屋を訪れる方は、常にアルコール類をはじめとする水分を摂取していることから、トイレの利用が頻繁になりやすいです。
そのため、店舗の外にトイレがある場合、使い勝手の悪さを感じさせてしまい、店舗の印象が悪くなってしまう可能性もあります。
また、室内にトイレがある場合は、使用できるかどうかはもちろん、清潔感があるか、メンテナンスしやすいかなどもチェックしなければいけません。
まとめ
ここまで、居酒屋の居抜き買取りにおけるポイントについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
居酒屋の居抜き買取りでは、なるべくコストを抑えることだけでなく、必要な設備が十分に揃っているか、開業後の売上が見込めるかどうかも考慮しなければいけません。
また、工事が必要な点や不足している設備がある場合は、できる限り早く準備に取り掛かる必要があります。