さまざまな料理の中から自由に選んでもらうバイキングレストランは、幅広い層に人気があります。
またバイキングレストランの居抜き売却を行う場合、特定の設備があれば買主は同業態の店舗を経営しやすいですし、売主は高価買い取りが期待できます。
今回は、どのような設備が高く買い取ってもらえるのかを解説します。
ランプウォーマー
ランプウォーマーは、ランプから照射される赤外線により、バイキングで提供する料理をしっかり保温してくれる設備です。
ランプの下に置くだけで出来立ての料理の美味しさ、温かさを常にキープできるため、バイキングレストランの経営においては欠かせません。
そのため、こちらは同業者への居抜き売却において、高額で売却できる可能性が高いです。
プレートヒーター
プレートヒーターは、料理を保温する平面上のヒーターであり、こちらもバイキングレストランの経営には必要不可欠です。
特に高額な売却が期待できるのは、電源を接続してスイッチを入れるだけでプレート面を冷却し、氷や保冷剤などを交換する手間が省けるタイプです。
ブレッドウォーマー
ブレッドウォーマーは、主にショーケースなどでパンを温める設備であり、パンを扱うことの多いバイキングレストランには必ずと言って良いほど設置されます。
こちらも、居抜き売却では高額買取りが期待できます。
またブレッドウォーマーとショーケースがセットになっていれば、居抜き物件の買主がパン屋の開業を希望している場合も売却しやすくなります。
オープンビュッフェウォーマー
オープンビュッフェウォーマーは、料理を魅せながら温めることに特化した設備です。
買主の希望が高級志向のバイキングレストランの開業である場合、デザイン性にも優れたハイスペックタイプが高く売却しやすいです。
またリーズナブルな食べ放題の店舗を経営する買主は、省エネ仕様のスタンダードタイプに魅力を感じてくれるケースが多いです。
フーズウォーマー
フーズウォーマーは、トッピングやソースといったものの保冷や保温に最適な設備であり、数が多ければ多いほど買主に好印象を与えられます。
またラーメン店などには、トッピングを無料で提供している店舗もありますが、このような店舗を開業したい買主に対しても、フーズウォーマーは高値での売却が期待できます。
スープディスペンサー
スープディスペンサーは、名前の通りスープを保温もしくは保冷するための設備であり、レードルを使わないため、キレイにスープを注ぐことができます。
バイキングレストランの経営を考えている買主の他、ファミリーレストランやステーキハウス、定食屋といった業態の開業を希望する買主にも人気の設備です。
クールプレート
クールプレートは、主にサラダや冷たい前菜などを保冷するための設備であり、バイキングレストランに設置されているケースもよく見られます。
もちろん野菜以外も保冷することができるため、飲食店の居抜き売却であれば、高額買取りが期待できる場面も多いです。
フーズクーラー
フーズクーラーは、トッピングなどを冷やすことに特化した設備です。
スイーツがメインのバイキングレストランを開業しようとする買主などは、こちらの設備に魅力を感じてくれる可能性が高いです。
また、先ほども触れたファミリーレストランやステーキハウスなど、サラダやスイーツを提供することのある業態にも、高く買い取ってもらえる可能性があります。
バイキングレストランの居抜き売却に向いている物件とは?
バイキングレストランの居抜き売却を成功させるためには、設備について買主にアピールするだけでなく、立地の状況なども再確認しておかなければいけません。
バイキングレストランとして居抜き売却がしやすいのは、やはりファミリー層や学生などが多く居住するエリアの物件です。
バイキングは幅広い顧客層を呼び込むことができますが、やはり基本的なターゲットはファミリー層や学生です。
ただし住宅街などの場合は、人目に付きにくく商圏が狭まってしまうおそれがあります。
またより買主に好印象を与えるのは、駐車場がついている物件です。
数十台駐車可能な駐車場が付帯している物件であれば、効率良くメインターゲットを集客できるため、良い条件で造作譲渡契約が締結される可能性があります。
一方駐車場があっても駐車台数が少なかったり、店舗から離れていたりすると、顧客は不便に感じます。
このような店舗は、新規顧客だけでなくリピーターの獲得も難しくなりかねないため、居抜き売却前にある程度問題を解決しておくのが望ましいです。
まとめ
バイキングレストランには、独特な設備が数多く設置されています。
これらの多くはバイキングにおいて重要なものであるため、同業者への居抜き売却を行う場合、できる限り多く揃っている状態にしておきましょう。
また高額買取りを目指したいのであれば、設備の数を揃えるだけでなく、見た目をキレイにしたり、故障箇所を確認したりすることも大切です。