居抜き買取りによる開業がおすすめなのは、やはり初期費用を抑えたい方です。
居抜き物件にはある程度設備が揃っているため、スケルトン物件よりもリーズナブルに開業できます。
また、おすすめできる方は他にも数多くいます。
今回は、居抜き買取りをおすすめする人の特徴について解説します。
居抜き買取りをおすすめする人の特徴5選
居抜き買取りは、イニシャルコストを削減したい方だけでなく、以下のような方にもおすすめできます。
・オープンまでの期間が短い
・店舗経営の経験が少ない
・内装にこだわりがない
・居抜きに合う業種の開業を考えている
・事前に経営のイメージをしたい
各項目について詳しく説明します。
オープンまでの期間が短い
店舗の居抜き買取りは、オープンまでの期間が短い方におすすめです。
なぜなら、居抜き物件は大規模な工事を行う必要がないからです。
飲食店の場合、一般的には開業まで半年~1年ほど準備期間がかかります。
もちろん、スケルトン物件でも開業時期を早めることはできますが、準備不足のまま開業するのはリスクが高いです。
途中で問題が生じて再工事を行うことになれば、余計な費用がかかりますし、その間収入は得られません。
一方、居抜き物件はそもそも内外装工事が必要ありませんし、あったとしてもリフォーム程度で済みます。
そのため、物件を決定してから数ヶ月程度で開業することも十分可能です。
店舗経営の経験が少ない
居抜き買取りは店舗経営の経験が少ない方、もしくは初めて自身の店舗を持つ方にもおすすめです。
居抜き物件であれば、集客や店舗設計のノウハウがなくても運営しやすいからです。
例えば新規開店で店舗の知名度が低い場合、前テナントが繁盛していた居抜き物件であれば、その知名度を集客に活かせます。
特に、前テナントと同じ業種の店舗であれば、興味を持った来客が多く訪れることが期待できます。
また、前テナントの店舗レイアウトをそのまま活用すれば、店舗設計の知識がなくてもスムーズに準備を進められます。
内装にこだわりがない
内装にこだわりがない方も、居抜き買取りでの店舗開業に向いています。
居抜き買取りは、あくまでリーズナブルかつスピーディーな開業を目的としているからです。
内装にこだわりがある場合、内外装工事に莫大な費用や時間を費やしたり、ハイスペックな設備を導入したりしなければいけません。
しかし、このような行動は、居抜き物件のメリットを半減させてしまいます。
そのため前テナントが残した状態をできるだけ引き継ぎ、あくまで一般的な内外装で開業したいという方は、居抜き物件の中から店舗を探すべきです。
居抜きに合う業種の開業を考えている
居抜きに合う業種の開業を考えている方は、当然居抜き買取りを行うべきです。
例えば豊富な厨房設備が揃っている重飲食、鉄板をそのまま使える鉄板焼き屋、転用性の高い和食料理屋などは居抜き買取りに向いています。
飲食店以外でいうと、理美容室やフィットネスクラブなども居抜き買取りに合う業種です。
理容室や美容室の居抜き物件は、鏡やシャンプー台など、経営にもっとも必要な設備が格安で手に入ります。
またフィットネスクラブも、トレーニング器具やロッカー、受付などが最初から揃っています。
もし、これらの業種の店舗を一から開業しようとすると、膨大な時間とコストがかかります。
そのため、居抜き買取りで効率的に開業するのがおすすめです。
事前に経営のイメージをしたい
事前に店舗経営のイメージをしたい方にも、居抜き買取りは向いています。
居抜き物件の場合、店舗の設備やレイアウトなどを確認しながら内見できるため、実際に自身が店に立ったときのイメージがしやすいです。
例えば動線を確保しにくい、客席のスペースが狭いといった問題点も、居抜き買取りであれば事前に気付ける可能性があります。
一方、スケルトン物件は設備などが一切ない状態のため、動線や各スペースの広さなどは把握しにくいです。
居抜き買取りをおすすめできない人は?
逆に以下のような方には、居抜き買取りをおすすめできません。
・自身のこだわりを表現したい
・新品の設備を使用したい
・複雑な契約をしたくない など
自身のこだわりをできるだけ表現したい方は、スケルトン物件の方が理想の店舗をつくりやすいと言えます。
また、新品の設備で経営したい方も、居抜き買取りには向いていません。
居抜き買取りではさまざまな設備を取得できますが、中には経年劣化が進んでいるものもあります。
ちなみに、居抜き買取りでは物件の貸主と賃貸借契約を結ぶだけでなく、店舗の前オーナーと造作譲渡契約も結びます。
そのため、なるべく複雑な契約をしたくない方にも向いていないと言えます。
まとめ
店舗の居抜き買取りは、初期費用を安くしたい方だけでなく、早く開業したい方や経営の経験が乏しい方にも向いています。
また、居抜きに合う業種を開業しようとする方は、居抜き物件を選ぶに越したことはありません。
ただし、居抜き物件を探す前には、きちんとスケルトン物件のメリット・デメリットも把握しておきましょう。