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カフェを居抜き売却する際に押さえておきたいポイント

カフェを経営する方の中には、移転や経営不振を理由に、居抜き売却をしようと考える方もいるでしょう。

では、カフェの居抜き売却を行う場合、どのようなポイントを押さえておけば良いのでしょうか?

今回は、カフェの居抜き物件における需要や、売却しやすい物件の条件などについて解説したいと思います。

目次

カフェの居抜き物件に需要はある?

カフェは数ある飲食店の中でも、非常に需要が高い部類に入ります。

なぜなら、飲食店を初めて経営する方にとっても、非常にオープンさせやすい業種であるからです。

カフェは“軽飲食”に該当する飲食店であり、主なメニューはドリンクや軽食のため、それほどオープンのハードルは高くありません。

また、カフェの居抜き物件は、物件の貸主であるオーナーの評価も高いです。

こちらは、焼肉店などの“重飲食”に比べると、油や煙などで物件が汚れる心配が少ないためです。

つまり、売主からすれば、カフェは多くの買主がいる物件であり、なおかつオーナーに売却の許可を得やすい物件だということです。

売却しやすい居抜きカフェの特徴について

以下の特徴を持つカフェは、居抜き売却において、買主が見つかりやすく、なおかつ好条件での売却も期待できます。

・立地が良い
・カフェ設備が充実している
・店内が広い

立地が良い

駅から近い、繁華街にあるなど、立地が良いカフェは売却しやすいです。

また、このような立地が良いカフェであれば、多少居抜き売却の価格が高かったとしても、即決してくれる可能性が高いです。

なぜなら、駅前や繁華街といった人通りの多いエリアでは、カフェの“客単価が低い”という弱点をカバーしやすいからです。

つまり、集客数を増やすことで、客単価が低くてもある程度の利益を上げられるということです。

カフェ設備が充実している

カフェ設備が充実している場合も、当然居抜き売却はしやすくなります。

中でも、カフェを経営するにあたって、必ず確保したい“エスプレッソマシン”があれば、かなり居抜き売却は有利になるでしょう。

カフェは油をあまり使用しない業態であるため、グリストラップやダクトといった設備が必須ではありません。

他の業態と比較しても、かなり簡易な厨房でオープンさせることができます。

しかし、エスプレッソマシンに関しては、どのようなカフェでも必ず揃えなければいけない設備であり、購入費用も50万円ほどかかるケースが多いです。

つまり、エスプレッソマシンがある居抜きのカフェは、買主にとってコストを最低限に抑えられる物件だということです。

店内が広い

カフェの中には、カウンター、テーブルあわせて数席の小さな店舗もありますが、やはり売却しやすいのは、店内が広いカフェです。

なぜなら、数十席程度確保できる広さのカフェ物件は、転用性が非常に高いからです。

転用性とは、他の用途への変更のしやすさをいいます。

カフェは油を使用する調理が少ないことから、内装が汚れにくく、さまざまな用途に変更しやすいとされています。

また、それが規模の大きい物件であれば、より転用性は高くなります。

立地が悪いカフェはどうやって売却する?

立地が良くないカフェは、お世辞にも人気の物件とは言えませんが、工夫すれば十分買主は見つけられます。

例えば、可能な限りキレイな内装をキープし、製氷機や2槽シンク、コールドテーブルといったカフェにおいて重要な設備の状態を良くしておくことで、ある程度立地のハンデはカバーできます。

カフェの居抜き売却における注意点

カフェを居抜き売却する際、リース機器を使用しているのであれば、あらかじめ買主には伝えておかなければいけません。

もし伝え忘れてしまうと、売却後にトラブルが発生する可能性があるため、注意してください。

また、こちらはカフェの居抜き売却に限ったことではありませんが、厨房設備だけの居抜き売却なのか、インテリアや食器を含む居抜き売却なのかについても、必ず買主に伝えておきましょう。

買主の中には、インテリアや食器などのデザインを気に入り、購入を決めたという方もいるため、もし厨房設備だけの売却になると、こちらもトラブルにつながる可能性があります。

競合店の情報を伝えることで成約率アップ

好立地であっても、周辺に多くの競合店がある場合、カフェの居抜き売却は苦戦する可能性があります。

このような場合は、なるべく競合店の情報を事前に集め、買主に伝えましょう。

具体的には、競合店の価格帯、メニュー内容、雰囲気、客層などを伝えることで、買主は居抜きカフェの経営のイメージがしやすくなり、売主は物件を購入してもらえる可能性が高くなります。

まとめ

カフェという業態は、居抜き売却との相性が非常に良いです。

需要の幅は広く、特に好立地であれば、売却先がなかなか見つからないという可能性は低いです。

ただし、元々設備が少ない分、立地以外のアピールポイントがそれほど存在しないため、地方のカフェは売却に苦戦したり、工夫をしなければ買主が見つからなかったりする可能性が高いです。

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