店舗ビルのオーナーは、空室を埋めるためにあらゆる対策を実施しなければいけません。
また、その対策は大きく3つのカテゴリに分かれていて、そこからさらに細分化されます。
ここからは、空室に悩んでいるオーナーに向けて、できる限り多くの空室対策をお教えしたいと思います。
店舗ビルの空室を埋めるための主な対策3選
空室に悩む店舗ビルのオーナーは、以下のような対策を取ることが望ましいです。
・募集条件の工夫
・バリューアップ
・積極的な広告活動
募集条件の工夫
店舗ビルの空室対策としては、まず募集条件の工夫が挙げられます。
なかなか入居者が集まらない店舗ビルは、募集条件に何かしらの問題があると予想できます。
具体的には、以下の点を周辺の店舗ビルと比較するなどして見直すべきです。
・賃料、共益費
・更新料
・保険料
・募集テナントの業種 など
バリューアップ
店舗ビルの空室対策としては、バリューアップも挙げられます。
こちらは、簡単にいうと“価値の向上”を指す言葉であり、代表的な方法には設備投資が該当します。
つまり、便利な設備を追加し、その店舗ビルの価値を向上させることで、入居者が集まりやすい環境を作るということです。
具体的には、以下のような設備の導入を検討しましょう。
・スペックの高いエレベーター
・ユニバーサルデザインのトイレ
・貸会議室
・個別空調 など
積極的な広告活動
積極的な広告活動も、店舗ビルの空室対策の1つです。
例えば、不動産のポータルサイトに物件情報を掲載するのはもちろん、以下のような広告活動も積極的に行うべきです。
・周辺マップの作成
・現地への入居者募集看板の設置
・オリジナル物件サイトの作成
・YouTubeでの物件情報配信 など
近年は、不動産会社の中にも、YouTubeで物件紹介をしているところは多くあります。
そのため、依頼する不動産会社によっては、オーナーの所有する店舗ビルも動画で宣伝してもらえるかもしれません。
建て替えという選択肢について
建物や設備の古さから、なかなか空室が埋まらない店舗ビルでは、思い切って建て替えを行い、空室対策とすることもあります。
しかし、よほど経済的な余裕がなければ、こちらの選択肢を選ぶのは厳しいと言えます。
なぜなら、建て替えには建築費だけでなく、以下のような費用もかかるからです。
・返還する保証金
・解体費用
・生活費
返還する保証金
店舗ビルの建て替え時にかかる建築費以外のコストには、まず入居者に返還する保証金が挙げられます。
建て替えを行う場合、現在の入居者には一度退去してもらわなければいけないため、このタイミングで預かっていた保証金も一旦返還します。
もちろん、オーナーの資産が減るわけではなく、あくまで預かっていた分を返すだけですが、場合によっては数千万円単位にも上る可能性があるため、しっかりと準備しておかなければいけません。
また、一度口座に入れた数千万円単位の金銭が出ていくというのは、精神的になかなか辛いものがあります。
解体費用
店舗ビルの建て替え時、建築費以外にかかるコストとしては、解体費用も挙げられます。
建物を建てる前には、当然一度取り壊さなければいけません。
また、都心の繁華街などにある店舗ビルの場合、こちらの解体費用が思いの外高額になるケースもあるため、事前に留意しておきましょう。
ちなみに、店舗ビルの解体費用は、立地だけでなく依頼する施工業者によっても、金額に大きなバラつきが出ます。
そのため、業者を選ぶ際には、複数の業者に見積もりを出してもらい、しっかりと比較した上で決定しましょう。
生活費
店舗ビルの建て替え時にかかるコストとしては、生活費も挙げられます。
複数の店舗ビルを所有していたり、他にも事業を行っていたりする場合は別ですが、1つの店舗ビルのみを所有し、こちらの賃料収入だけで生活しているオーナーは、建て替え期間中の収入がなくなってしまいます。
そのため、建て替え期間中の生活費は必ず用意しておかなければいけません。
ちなみに、店舗ビルの規模によっては、すべて建て替えるのに1年以上を要する場合もあり、そうなると用意すべき生活費は数百万円単位に上ります。
お困りの店舗ビルオーナーはエムズリビングに相談を
なかなか店舗ビルの空室を埋めることができず、なかなか次の一手を打つこともできないというオーナーは、一度エムズリビングにご相談ください。
エムズリビングは、新規契約の場合はもちろん、継続利用に関するメリットも多いです。
店舗ビルのオーナーは、すぐ次の入居者を決めることができるため、解約届は出ませんし、テナントの募集期間を確保する必要もありません。
また、テナントをスケルトンにするコストや手間も省くことができます。
まとめ
ここまで、店舗ビルの空室を埋めるための主な対策を中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
店舗ビルの空室が多いことに悩むオーナーは、すでに資金的な余裕もそれほどないケースが多いです。
そのような場合は、なんとかバリューアップすることばかりに固執せず、エムズリビングの力を借りながら、少しずつ入居者を増やすことも検討してください。