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購入しない方が良い居抜き物件の特徴について解説します

飲食店の居抜き開業を目指す方は、さまざまな角度から候補物件のチェックを行う必要があります。

このとき、普段の手入れが行き届いていないと判断される物件は、購入後に不具合が発生する可能性が高いため、できるだけ避けるようにしましょう。

ここからは、購入しない方が良い居抜き物件の特徴を解説します。

目次

購入を避けるべき居抜き物件の特徴7選

以下のような特徴を持つ物件は、これまであまりメンテナンスを行ってきていない可能性が高いため、購入は控えるべきです。

・床のぬめりがある
・動線以外がひどく汚れている
・厨房内の整理整頓がされていない
・ホコリをかぶっているものが多い
・厨房の至るところにゴキブリ捕り、ネズミ捕りが設置されている
・グリストラップの清掃が行き届いていない
・排気ダクト、グリスフィルターが機能していない

床のぬめりがある

厨房や客席などの床にぬめりがある場合、食べ物の細かなカスや調味料、油、土、ホコリなどの汚れが多く付着していることが予想されます。

また、これらの汚れは悪臭の発生につながったり、カビや細菌の温床となったりする可能性があるため、あまりにぬめりがひどい物件は注意が必要です。

また、床のぬめりは害虫を寄せ付ける原因ともなり、見える部分に問題がなかったとしても、購入後頻繁に害虫が現れることも考えられるため、このような物件は避けるのが無難です。

動線以外がひどく汚れている

飲食店には、主に2つの動線があります。

1つは、来客の動きをつないだ“客動線”、もう1つはホールスタッフ、キッチンスタッフの動きをつないだ“作業動線”です。

また、これらの動線は、常に人が行き来しているため、それほど汚れが目立たないという特徴があります。

一方で、動線以外の部分に関しては、ほとんど人が通らないがために、少しでも清掃を怠っていると、汚れが目立ちやすくなります。

つまり、動線とそれ以外の汚れ具合が明確に異なる物件は、隅々まで清掃されておらず、汚れが溜まっている部分が多いことが予想できるというわけです。

厨房内の整理整頓がされていない

厨房内における作業台の上などが物で溢れ返っている物件は、居抜き物件としては購入しないことをおすすめします。

なぜなら、物で溢れている厨房は、必然的に清掃が行き届かなくなり、害虫やネズミの生息場所になっている可能性も高いからです。

また、厨房の清掃が行き届いていないということは、設備のメンテナンスもできていないということであり、購入後における動作不良などのリスクも高まってしまうため、注意が必要です。

ホコリをかぶっているものが多い

厨房や客席などのスペースに、ホコリをかぶった不必要なものが置いてあるような物件も、居抜き物件としてはあまり購入すべきではありません。

このような飲食店は、不必要なものを片付ける暇もないほど忙しかった、もしくは人手が足りていなかったということが予想されます。

もちろん、忙しかったり人手が足りていなかったりする場合、他の部分の清掃もおろそかになっている可能性が高く、購入後に問題が発生するリスクも高まります。

厨房の至るところにゴキブリ捕り、ネズミ捕りが設置されている

飲食店において、ゴキブリを始めとする害虫、ネズミなどが頻繁に出現した場合、プロの駆除業者に依頼するケースが多いです。

飲食店は食べ物や水気、隙間が多いため、専用の罠やベイト剤などで対応するのには限界があります。

しかし、中にはゴキブリ捕りやネズミ捕り、ベイト剤を厨房の至るところに設置し、対策を取った気になっている飲食店もあります。

このような店舗では、害虫・害獣駆除が実施されていない可能性が高く、今のなお多くのゴキブリやネズミが発生していることが考えられるため、居抜きでの購入は控えるべきだと言えます。

グリストラップの清掃が行き届いていない

“グリストラップ”とは、油脂を含んだ水が排水口から下水に流れ込むのを阻止する設備を指します。

居抜き物件を内見する際は、こちらの設備の清掃が行き届いているかどうか、必ずチェックしましょう。

グリストラップの清掃が不十分である場合、悪臭や害虫が発生する原因になります。

また、ラーメン店や中華料理店など、油分を多く使用する業態の場合は、グリストラップの汚れが原因で排水が詰まる可能性も高くなるため、注意が必要です。

排気ダクト、グリスフィルターが機能していない

防火ダンパーのすぐ上に伸びる排気ダクト、調理で出た油を含んだ湯気、煙の油のみをキャッチしてくれるグリスフィルターは、飲食店の厨房における重要な排気設備です。

よって、排気ダクト内が汚れていたり、グリスフィルターが油によって目詰まりを起こしていたりすると、うまく排気できません。

また、排気が不十分だと、近隣住民などにニオイで迷惑をかけてしまう可能性があるため、排気設備がうまく機能していない物件の購入は控えましょう。

まとめ

ここまで、購入を避けるべき居抜き物件の特徴を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

居抜きでの開業を目指す方の中には、一目惚れのような形で物件を決めてしまう方もいますが、こちらはおすすめできません。

立地や設備、清掃状況などを細かくチェックしなければ、購入後に起こり得る問題は予測できないため、時間をかけて物件を選定すべきです。

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