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【業種別】居抜き物件にあると嬉しい設備のチェックポイント

飲食店の居抜き開業を目指すにあたって、エアコンやテーブル、イスといった客席側の設備、冷蔵庫やガスコンロなどの厨房側の設備は必要不可欠です。
また、業種によっても「これがあると嬉しい」という設備がいくつか存在するため、今回はこちらにスポットを当て、チェックポイントなどを見ていきたいと思います。

目次

ベーカリーにあると嬉しい設備

ベーカリーの居抜き開業をする場合に、残っていると嬉しい設備としては、“コンベクションオーブン”が挙げられます。
こちらは、焼く機能だけでなく、熱風で熱する機能も兼ね備えたオーブンであり、しっかりと食材の芯まで熱を通すため、窯伸びの良いパンを焼き上げることが可能です。
また、近年人気となっているのが、コンベクションオーブンにスチーム機能を搭載した“スチームコンベクションオーブン”です。
このタイプでは、焼く、煮る、蒸すといったさまざまな調理を行うことができ、作業効率は各段にアップします。
よって、パン以外の調理も行うのであれば、スチームコンベクションオーブン付きの居抜き物件を選びましょう。

焼き鳥店にあると嬉しい設備

居抜きで焼き鳥店を開業する場合、物件に残っていると嬉しい設備には、“焼き台”が挙げられます。
焼き台には、焼肉ロースターや焼き鳥器、炭焼き台、ガス焼き台、遠赤外線電気グリルなど、さまざまな種類がありますが、特におすすめなのは、最近人気の遠赤外線電気グリルです。
炭焼き台などの場合、事前に火を起こさなければ使用できませんが、遠赤外線電気グリルは、オーダーを受けてからスイッチを入れるだけですぐ点火するため、電気代やガス代を節約できます。
また、炭火を使用した際に発生するススなどの煙もないため、換気扇などの清掃の負担は軽減されますし、遠赤外線効果により、食材がふっくらと焼き上がるメリットもあります。
もちろん、炭焼き台やガス焼き台についても、焼き鳥店で重宝することは間違いないため、居抜き物件を探す際は、これらか遠赤外線電気グリルのいずれかが設置されている物件を選びましょう。

カフェにあると嬉しい設備

居抜き物件でカフェをオープンする場合は、“エスプレッソマシン”が残っている物件を選ぶべきです。
近年、簡単にエスプレッソを楽しめる自宅用のマシンも販売されていますが、やはり業務用に開発されたものの方が、抽出圧力やスチーム力に優れているため、カフェを開業するにあたっては、残存しているに越したことはありません。
特に、高級な業務用エスプレッソマシンともなると、1台300万円前後するものもあるため、使用したいマシンが備わっている居抜き物件を選ぶことは、大きな開業コストの削減につながります。

中華料理店にあると嬉しい設備

居抜き物件で中華料理店を開業する場合は、豊富な厨房設備が残っていることが望ましいですが、中でも残っていると嬉しいのは“餃子焼き器”です。
居抜き物件に設置されているものとして一般的なのはガス式の餃子焼き器で、こちらは名前の通り、ガスによる種火式システムを採用しています。
蒸気を逃さないよう、蓋に厚みのあるステンレスを採用したものが多く、焼き面には鉄板を使い、熱伝導率に優れているため、焼きムラの少ない餃子を作ることが可能です。
特におすすめなのは、“独立混合管式バーナー”を使用しているタイプです。
こちらのタイプの餃子焼き器では、焼き面全体を均一に加熱することができるため、焼き上がりを揃えつつ、火の通りも均一化することが可能です。
タイマー内蔵タイプであれば、焼き上がりを逃すこともありません。

寿司店にあると嬉しい設備

居抜き物件で寿司店をオープンしようと考えている場合、居抜き物件に残っていると嬉しい設備としては、“ネタケース”が挙げられます。
こちらは、名前の通り寿司ネタを保管しておくためのケースであり、大きく冷蔵ネタケースと恒温高湿ネタケースの2種類に分かれます。
冷蔵ネタケースは、ムラのない冷却機能を活かし、食材の新鮮さをキープするための工夫が施されています。
一方、恒温高湿ネタケースは、ケース内を設定した温度に保ちながら、湿度にも配慮するなど、よりきめ細やかな機能が搭載されています。
80%という高い湿度をキープするために、断熱性に優れた二重ガラスを採用し、外気温30℃の場合でも、ケース内の温度を7℃に保つことができる冷却機能を実現するなど、保冷・保湿能力に大変優れています。
ちなみに、居抜き物件には、これらのコンプレッサーを搭載した電気式のネタケースだけでなく、昔ながらの氷を使用したネタケースもあります。
こちらは余分なスペースがなく、省スペースには適していますが、衛生面においては電気式のものには敵いません。

まとめ

ここまで、居抜き物件にあると嬉しい設備を業種別に見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
居抜き物件を内見する際は、業種を問わず必要な設備と、自身がオープンしようとする業種に合った設備をそれぞれ別にチェックすることをおすすめします。
そして、それらの要素と店舗規模、立地などを総合的に加味して、開業店舗として選ぶかどうかを判断しましょう。

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