居抜きの飲食店が売り上げ増加を目指すのであれば、従業員の身だしなみを適切なものにする必要があります。
やはり、身だしなみがしっかりしている飲食店の方が、評価は高くなりますし、固定客を獲得できる可能性もアップします。
今回は、従業員の身だしなみにおける重要なポイントについて解説します。
居抜き飲食店の従業員における身だしなみで気を付けたいポイント6選
居抜き飲食店において、開業直後から固定客を獲得し、順調なスタートを切るためには、以下のような従業員における身だしなみのポイントを押さえておく必要があります。
・爪
・アクセサリー
・髪の毛
・靴
・服装
・ニオイ
爪
居抜きの飲食店では、従業員の爪が長いと、爪の間に菌が入り込みやすくなり、食中毒が発生する可能性が高くなってしまいます。
また、剥がれ落ちて料理に混入してしまうことを考慮し、ネイルやマニキュアも禁止にするべきです。
ちなみに、もしネイルやマニキュアをOKにする場合であっても、色が濃いものは禁止にするのが無難です。
料理を運ぶ従業員のマニキュアの色が濃いと、料理自体の色合いに注目してもらえなくなる可能性があるからです。
飲食店にとって、少しでもマイナス効果になるようなことは控えてください。
アクセサリー
アクセサリーの中でも、もっとも身に付けるのを禁止すべきなのは指輪です。
どれだけアルコール消毒をしても、指と指輪の間はなかなか殺菌できないからです。
また、きちんと殺菌ができていない場合、こちらも爪が長いケースと同様、食中毒につながりやすくなるため、注意してください。
同様の理由で、腕時計の着用もNGにすることをおすすめします。
ちなみに、目立たない程度のピアスくらいなら許可しても良いですが、鼻や唇など、来客にとってあまり印象が良くならない箇所のピアスに関しては、禁止にするべきです。
髪の毛
髪の毛には、食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌が付着していることが多いです。
そのため、料理に髪の毛が入らないように、居抜き飲食店の従業員には、勤務前のブラッシングを義務付けるようにしましょう。
抜けそうな毛を事前に落としておくことで、料理に髪の毛が混入してしまう可能性は低くなります。
もちろん、髪が長い女性従業員に対しては、髪をまとめることを義務付けなければいけません。
可能であれば、ユニフォームとして帽子やバンダナを導入し、髪の毛が混入するリスクをより低くしておくべきです。
また、勤務中に髪をかき上げたり、触ったりする癖がある従業員についても、きちんと指導しましょう。
靴
居抜きの飲食店の中には、出勤時と同じ靴で勤務する従業員もたびたび見られますが、こちらは絶対禁止するようにしてください。
なぜなら、外部から持ち込まれた菌が、飲食店における食中毒を引き起こす危険性があるからです。
また、出勤してから靴を履き替えたとしても、従業員が店外に出る機会(ゴミ捨てや買い出しなど)は多いため、こまめに靴底をアルコール消毒させることをおすすめします。
その他、来客からの印象が悪くなることから、座敷やホールの往復をする際でも、履物のかかとを踏まず、一回一回きちんと履きなおすよう指導するのも大切です。
ちなみに、キッチンにヘルプで入ることのあるホールの従業員の靴は、油汚れなどが目立つことが多く、それが来客の目に留まることもあるため、注意してください。
服装
制服が用意されている居抜き飲食店の場合は、従業員の身だしなみを整えるために、ユニフォーム、エプロン、クックコートの交換、洗濯のスパンをあらかじめ決めておきましょう。
もちろん、その期日が訪れる前でも、汚れが目立っているような場合は、積極的に交換、洗濯するようにします。
特に、重飲食の飲食店である場合、すぐに汚れが目立つ状態になってしまうため、こまめにチェックしなければいけません。
また、何度も洗濯をしたことにより、くたびれた印象に見えてしまう場合は、ユニフォームの新調も検討する必要があります。
ニオイ
居抜き飲食店の従業員には、香水を付けている方もたびたび見られますが、こちらは禁止するようにしましょう。
香水のニオイは、たとえどれだけ良いニオイであっても、料理の良さを損ないますし、場合によっては来客の気分を悪くしてしまうことにもつながります。
また、よく汗をかく従業員がいる場合は、制汗剤などで脇の下のニオイや体臭のケアをさせることを心掛けましょう。
このことについて、直接従業員に伝えるのは難しいですが、全員に制汗剤の使用を義務付ければ、何の問題もありません。
ちなみに、喫煙をする従業員がいる場合、勤務終了後まで禁煙を義務付けておくのが望ましいです。
まとめ
ここまで、居抜き飲食店の従業員における身だしなみで押さえておきたいポイントを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
居抜き飲食店の経営者の方は、自身の店舗において、身だしなみが徹底できていない従業員がいないかどうか、必ずチェックしましょう。
また、たとえ規模が大きくない飲食店であっても、すべての従業員に遵守させる身だしなみのマニュアルについては、必ず作成しておくべきです。