居抜きで飲食店を開業する際は、立地選びや内装・レイアウトのデザイン、メニューづくりなど、あらゆることに奔走しなければいけません。
また、居抜き飲食店のイメージを決める大事な要素としては、ユニフォームも挙げられます。
今回は、居抜き開業のカフェで採用するユニフォームのポイントについて解説します。
居抜きカフェのユニフォーム選びで重視するポイント3選
居抜き開業のカフェで採用するユニフォームを選ぶ際は、主に以下の点を重視してください。
・作業効率
・コスト
・衛生面
作業効率
まず重視しなければいけないのが、そのユニフォームを採用することで、従業員の作業効率が良くなるかどうかです。
例えば、ホールスタッフ用のものには、メモやペンなどをしまえるポケット、動きやすくなるスリットなどがついているユニフォームを選びましょう。
また、キッチンスタッフ用のユニフォームには、料理やコーヒーなどの染みが落としやすいように、黒っぽいカラーを選択したり、撥水加工のものを選んだりすることをおすすめします。
コスト
居抜きカフェのユニフォーム選びでは、当然コストも重視しなければいけません。
価格相場は、1着1,000~2,000円程度(エプロン、シャツの場合)ですが、できればこれ以上の価格のものは購入しないようにしましょう。
従業員が少ないカフェであれば、ある程度相場を超えても構いませんが、それでも1着5,000円前後には抑えておきたいところです。
また、劣化した状態のユニフォームは、来客にあまり良いイメージを与えられないため、汚れや糸のほつれ、破れた部分などが目立つ場合は、早急に買い換えましょう。
衛生面
コロナ禍でも来店してもらえる居抜きカフェを目指すなら、衛生面も考慮してユニフォームを選びましょう。
近年は、医療ユニフォームも手掛けるメーカーによって、抗ウイルス加工を施したユニフォームなども販売されています。
ただ、通常のユニフォームと比べて少しコストは高くなるため、代用品として、こまめに洗濯をしても色落ちしないユニフォームの購入も検討しましょう。
デザインについて
冒頭でも少し触れたように、ユニフォームはそのカフェのイメージを決める大切な要素です。
そのため、デザイン選びにもこだわらなければいけません。
また、一口に居抜きカフェといってもコンセプトはさまざまであるため、ユニフォームを採用する際は、しっかりコンセプトとマッチしたもの選ぶことが大切です。
では、それぞれのコンセプトに合ったユニフォームとはどんなものなのかを見ていきましょう。
カジュアルな居抜きカフェ
誰もが気軽に入店できるカジュアルな居抜きカフェでは、なるべく堅苦しくないデザインのユニフォームを採用しましょう。
イメージとしては、私服に近いようなシャツにエプロンを組み合わせるといった感じです。
ただし、私服に近いとはいっても、あくまでユニフォームとして採用するものであるため、従業員全員で着用方法は統一しなければいけません。
スタイリッシュな居抜きカフェ
スタイリッシュで落ち着いた雰囲気のある居抜きカフェでは、モノトーンカラーを基調としたデザインのものを選びましょう。
具体的には、黒のフォーマルベストやVネックエプロン、スーツを思わせるようなストレッチパンツなどがおすすめです。
和風の居抜きカフェ
和の雰囲気を味わえる居抜きカフェでは、やはり和風のユニフォームを採用すべきです。
例えば、作務衣や和風デザインのバンダナ帽などは、コンセプトにピッタリマッチしますし、機能性も高いです。
店舗のロゴについて
居抜きカフェでは、購入したユニフォームをそのまま着用するのも良いですが、店舗のロゴが存在するのであれば、そちらを入れても構いません。
ロゴを採り入れることにより、オリジナリティが生まれ、来客から親しまれやすくなるだけでなく、他に似たようなデザインのユニフォームを採用しているカフェがあったとしても、簡単に差別化を図ることができます。
また、ロゴが存在しない場合であっても、胸元などに小さく店名を入れることは可能です。
ちなみに、ロゴを入れる方法については、刺繍とプリントの2種類があります。
刺繍はプリントよりも高級感があり、しっかりと縫い付ける技法のため、洗濯などにも強い耐久性を持っています。
技術の進んだ現代では、細かい表現も可能になりました。
一方、プリントは大量生産が可能であり、従業員が多い居抜きカフェでは重宝する技法です。
転写の場合、刺繍のような色の制限はなく、パソコンのデータをそのまま表現できる上に、発色も良く、グラデーションも可能です。
生地の素材に合わせて、適した方法を選びましょう。
まとめ
ここまで、居抜きカフェで採用するユニフォームのポイントを詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今後カフェの居抜き開業を目指す経営者の方は、ユニフォームも内装の一部と考え、自店のコンセプトを明確にした上で、最適なものを選ぶことをおすすめします。
そうすることで、きっと来客には良いイメージを持ってもらえますし、リピートしてもらえる可能性も高くなります。