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脱サラでの飲食店居抜き開業に失敗する方の特徴とは?

飲食店の居抜き開業を目指す方の中には、“脱サラ”を経験する方もいます。
こちらは、安定した収入を一度捨てるという大きな決断ですが、当然失敗のリスクもあり、脱サラで飲食店の居抜き開業に失敗する方は、皆さん同じような特徴があります。
今回は、具体的にどのような特徴があるのかについて解説します。

目次

脱サラでの飲食店居抜き開業に失敗する方の特徴5選

脱サラでの飲食店居抜き開業に失敗する方は、主に以下のような特徴を持っています。

・相談相手がいない
・イニシャルコストを費やしすぎる
・来客本位になっていない
・料理に没頭しすぎる
・宣伝方法を考えていない

相談相手がいない

脱サラでの飲食店居抜き開業に失敗する方は、開業に伴う準備に関して、相談する相手がいないケースが多いです。
これまでは、企業という組織に所属していたことから、上司や同僚などに何でも相談することができましたが、脱サラ後はそういうわけにもいきません。
相談相手がいないことで、開業がスムーズに進まないだけでなく、孤独を感じて気が滅入ってしまうというケースもよくあります。
そのため、脱サラでの飲食店居抜き開業を目指す際には、飲食業界に身を置く知人や、似たような境遇の方をたくさん見てきた税理士、会計士といった相談相手を見つけておくべきです。

イニシャルコストを費やしすぎる

脱サラでの飲食店居抜き開業に失敗する方は、イニシャルコストを費やしすぎることも多いです。
これまで飲食業界にいたことがなく、なおかつ会社員という安定を捨てて飲食店の居抜き開業を目指す方は、「もう後には引けない」という大きなプレッシャーを感じやすくなります。
その結果、形から入ることを意識しすぎてしまい、イニシャルコストが高額になってしまうというのはよくあるケースです。
居抜き物件で飲食店を開業することの大きなメリットは、通常の物件よりもイニシャルコストを抑えられることであるため、そのメリットを自分で消してしまうのは良くありません。

来客本位になっていない

脱サラをして飲食店の居抜き開業を目指す方は、自身の店舗に強いこだわりを持っている方も多いです。
しかし、こだわりが強すぎるあまり来客本位になっていないと、経営は長続きしないことが予想されます。
例えば、下町の住宅街で高級イタリアンを経営する、都心部の一等地で立ち飲みの焼き鳥店を経営するといった戦略は、アイデアとしては面白いかもしれませんが、来客のニーズに合っているとは言えません。
趣味で飲食店を経営したいというのであれば、利益を度外視しても構いませんが、脱サラをして飲食店経営で生活していくのであれば、こだわりの強い自分本位の店舗を開業するのはいただけません。

料理に没頭しすぎる

脱サラでの飲食店の居抜き開業を目指す方の中には、ついつい料理に没頭しすぎる方もいますが、このような方も、経営に失敗する可能性は高くなります。
もちろん、料理の質にこだわることは、飲食店を開業するにあたってとても重要なことです。
食材の切り方や調理時間、調味料のバランスや種類、付け合わせの選定など、試行錯誤を繰り返すことで、初めて来客に選ばれる飲食店が完成します。
しかし、このような作業を行う際は、飲食店経営に関する他の業務もきちんできていることが前提です。
例えば、仕入れ管理や現金管理、アルバイトなどの従業員管理などがおざなりになっていると、無駄な発注や廃棄が増えたり、シフト間違いにより、来客に十分なサービスを提供できなかったりといった問題につながってしまうおそれがあります。
どれだけ質の高い料理を提供することができても、確実に利益を出すため、来客のイメージをアップさせるための取り組みがなければ、経営を軌道に乗せることはできません。
運転資金が尽きる手前に気が付いても手遅れです。

宣伝方法を考えていない

脱サラでの飲食店居抜き開業に失敗する方は、宣伝方法を考えていないことも多いです。
宣伝は、飲食店の経営において、真っ先に実践すべき取り組みの1つです。
まず店舗の存在を知ってもらわないことには、来客は訪れませんし、利益を上げることができないからです。
また、居抜き開業を行う前から、宣伝方法を計画的に考えておき、売上の数字いかんでどの手を打つのかをシミュレーションしておくことも大切です。
ちなみに、飲食店の主な宣伝方法としては、以下が挙げられます。

・ポスティング
・Googleマイビジネスへの登録
・周辺企業への挨拶周り など

もちろん、宣伝費用もイニシャルコストの1つにカウントされるため、限られた予算内でどれだけ効率的な宣伝ができるかもポイントになってきます。

まとめ

ここまで、脱サラでの飲食店居抜き開業に失敗する方の特徴を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
これからまさに脱サラをしようと考えている方は、事前に必要な準備を済ませ、失敗しないための心得を学んだ上で決断してください。
飲食店を経営するという夢を追うのは良いことですが、気持ちだけで動いてしまうと、結果がついてこない可能性は高くなります。

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