どのような職業にも必要な能力や適性があり、それはもちろん飲食店も例外ではありません。
ここからは、居抜きでの飲食店の開業にはどのような能力が必要なのかについて解説します。
また、用意させていただいたチェックリストで、自身が飲食店の経営者に向いているのかどうかをチェックしていただきたいと思います。
居抜きでの飲食店開業に必要な能力5選
居抜きでの飲食店開業を目指すにあたって、以下の5つの能力は必要不可欠だと言えます。
・資金を集める能力
・経営に関する能力
・マネジメント能力
・料理に関する能力
・精神力
資金を集める能力
居抜きで飲食店を開業するにあたって、資金を集める能力は欠かせません。
資金を集める能力とは、単純に資金集めの方法を多く知っているだけでなく、返済計画をしっかり立てて、無理なく返済していける資金を集めることができる能力のことを指しています。
借入などを行わず、飲食店を開業できる方はほんの一握りのため、こちらの能力を持っておいて損はないでしょう。
経営に関する能力
経営に関する能力も、当然居抜きで飲食店を開業するにあたって必要な能力です。
具体的には、開業を検討している飲食店の業態や特徴を定め、集客や収益などの目標を1つずつクリアしていく能力です。
もちろん、経営に関する能力には、会計や税務、衛生管理などに関する知識を持ち、適切にそれらの知識を活かせる能力も含まれています。
マネジメント能力
飲食店の経営は、経営者1人で成り立つものではありません。
従業員を雇い、適切な教育、研修を実施し、接客や調理を行ってもらうことによって初めて機能します。
そのため、居抜きで飲食店を開業するのであれば、どのような人材を雇うのか、どれくらいの期間研修がいるのか、どのような方法で研修を行うのかなどを考慮、判断できるマネジメント能力が必要になります。
料理に関する能力
居抜きで飲食店を開業するにあたって必要な料理に関する能力とは、当然美味しい料理を作ることができる能力を指しています。
ただし、飲食店で成功するには、料理の腕だけでなく、魅力的なメニューを開発する能力も必要になります。
美味しいのはもちろんのこと、きちんとターゲットに向けて開発されており、なおかつ食材原価が抑えられているメニューこそ、本当の魅力的なメニューだと言えます。
精神力
居抜きでの飲食店開業に必要な能力としては、精神力も挙げられます。
飲食店を開業させるまでには、物件探しや資金調達、内装工事や宣伝広告など、さまざまな段階を踏む必要があり、当然多くの資金や時間、体力を消費します。
しかし、本当に大変なのは開業した後です。
経営を安定させ、多額の初期投資を取り戻さなければいけないというプレッシャーの中、さまざまな対策、新規企画などを繰り出さなければいけません。
また、朝から晩まで立ったままで準備や営業を行ったり、満足に睡眠が取れていない状況でも、常に来客に対して笑顔で接客したりと、体力的に辛い面も当然あります。
そのため、精神力に自信のある方でなければ、経営を長続きさせるのは難しいでしょう。
飲食店経営者の適正チェックリスト
ここからは、飲食店経営者の適正チェックリストを利用して、自身が経営者に向いているのかどうかをチェックしていただきたいと思います。
ちなみに、25個以上当てはまるものがあれば、非常に飲食店経営者に向いていると言えます。
一方で、当てはまるものが15個以下の場合、あまり飲食店経営者の適正がないと言えるため、一度自身の資質を見直すことをおすすめします。
□食べることが好き
□食べ物に関心がある
□人をもてなすのが好き
□人の喜んでいる姿を見るのが好き
□体力がある
□ポジティブである
□最後まで物事をやり遂げることができる
□大切なことは信念を持って取り組む
□自身で自身のモチベーションを上げることができる
□新しい物好きである
□情報収集が得意
□地道な作業は嫌いじゃない
□自分で決めたルールを守れる
□頭は柔らかい方である
□人の意見を素直に聞き入れることができる
□創造力がある
□人付き合いが得意
□行動力がある
□決断力がある
□行動や決断はスピーディである
□困難なときも物事をポジティブに考えられる
□友人が多い
□数字が得意
□計画性を持って物事に取り組める
□新聞やニュースをよく見る
□チームで動くのが得意
□上司や部下とのコミュニケーションが得意
□お金に関しては細かい
□旬の食材や珍しい食べ物に興味がある
□料理の味にはうるさい
□飲食店開業前の仕事は順調だった
□以前から飲食店を開業したいと思っていた
□飲食店を開業したい理由がハッキリしている
□自らの力で成功したい
まとめ
ここまで、居抜きでの飲食店開業に必要な能力と適性について解説してきましたが、いかがでしたか?
飲食店の開業を検討している方は、本記事を通して、自身が飲食店の経営者に向いているのかどうかを理解していただけたかと思います。
もちろん、現時点で能力や適性がないからとって、開業を諦める必要はありません。
必要な能力と適性を身に付ける努力をすれば、開業への道は誰でも切り拓くことができます。