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駐車場付きの居抜き物件を選ぶ際のポイントについて

飲食店を開業する際、駐車場付きの居抜き物件を選ぶ方が、後々経営を有利に進められる場合があります。
したがって、今回は駐車場付きの居抜き物件を選ぶ際のポイントについて解説します。
また、どのような飲食店が駐車場付きの居抜き物件を選ぶべきなのかといった点についても、あわせて解説します。

目次

駐車場付きの居抜き物件を選ぶべき飲食店とは?

駐車場付きの居抜き物件を選ぶべき飲食店には、都会ではなく郊外への出店を予定している飲食店が挙げられます。
なぜなら、郊外には車を利用して移動するのが当然となっているエリアが数多くあるからです。
場合によっては、訪れる来客の大多数が車で来客するということも考えられます。
ただし、郊外で出店する飲食店であれば、必ず駐車場付きの物件を選ぶ必要があるとは限りません。
郊外であっても、交通量がそれほど多くないエリアに出店する場合は、駐車場付きの物件を選ぶことによって、無駄なコストがかかってしまう可能性があるからです。
そのため、出店を予定しているエリアの交通事情は、物件を決める前に必ずリサーチしておきましょう。

駐車場付きの居抜き物件を選ぶ際のポイント

駐車場付き物件を選ぶ場合、以下の点に注意すれば、理想的な物件探しに近づけます。

・収容台数が十分かどうかを確認する
・ランニングコストが増えることを考慮する
・トラブルが起こることを想定しておく

収容台数が十分かどうかを確認する

駐車場付きの居抜き物件を選んだとしても、その飲食店の規模に見合った収容台数がなければ、効率的に集客することができません。
例えば、飲食店の席数が40席あるにも関わらず、収容台数が5台しかなければ、車で訪れた来客が入店を諦めるというケースが増え、集客のチャンスを逃してしまいます。
また、従業員も通勤時に駐車場を利用するのであれば、それも考慮して、収容台数が十分かどうかをチェックしなければいけません。

ランニングコストが増えることを考慮する

駐車場付きの居抜き物件を選ぶということは、賃料以外に駐車場代がかかることになります。
いくら効率的に集客できても、上記のランニングコストが高すぎる場合、なかなか利益を上げることができません。
したがって、魅力的な駐車場付き物件を見つけたとしても、すぐに契約すべきではありません。

トラブルが起こることを想定しておく

駐車場付きの居抜き物件を選ぶ際は、飲食店の開業後にトラブルが起こることを想定しなければいけません。
具体的には、駐車場内の事故や盗難、無断駐車などに関するトラブルが挙げられます。
これらのトラブルをできる限り防止するために、駐車場に防犯カメラはあるか、トラブルが起こりやすい立地、形状かどうかなども、事前にチェックしておく必要があります。

駐車場付きの居抜き物件が見つからない場合はどうすればいい?

出店したいエリアで駐車場付きの物件が見つからない場合、近隣のコインパーキングを案内することで、チャンスロスを減らすことができます。
ただし、近隣のコインパーキングの場合、そのパーキングへの駐車料金は来客が負担することになります。
そのため、可能であれば飲食店側が周辺の駐車場を月極で契約し、その駐車場を“○○(店名)来客用駐車場”として貸し出すようにしましょう。
こちらの方法であれば、たとえ駐車場付きの居抜き物件が見つからなかったとしても、飲食店側が負担する駐車場の使用料を考慮すれば、同じような形で来客に駐車場を提供できます。
また、周辺のコインパーキングの駐車料金を来客に負担させたくない場合は、飲食店において、“○○円以上のご利用で駐車料金無料”といったサービスを行うのも効果的でしょう。
こうすることで、来客は気兼ねなくコインパーキングを利用することができます。

【番外編】飲食店側の飲酒運転防止対策について

駐車場付きの居抜き物件で飲食店を開業しようとする場合は、来客の飲酒運転防止対策についても考えなければいけません。
このところ、お酒を楽しむことをメインとした飲食店は注目されていて、日中からワインやカクテルなどを提供する店舗も増加しています。
しかし、駐車場付き物件でこのような業態の店舗を経営するのであれば、来客が飲酒運転を行い、店側が責任を追及されないよう、来客すべてに車で来たかどうかの確認をしなければいけません。
また、グループ客の場合はハンドルキーパーを確認し、酒を提供しない客として飲食店側が情報共有をすることも大切です。
ちなみに、ハンドルキーパーにはソフトドリンクを無料提供するなど、何らかの特典をプラスすることも一案です。

まとめ

ここまで、駐車場付きの居抜き物件を選ぶ際のコツについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
駐車場のことを何も考慮せずに物件を決めてしまうと、開業後思うように集客できない可能性があります。
郊外で出店する場合、駐車場がないとチャンスロスしやすくなりますし、交通量が多くないエリア、もしくは都会で出店する場合、車での来客が少ないと、駐車場代が無駄になってしまうため、注意してください。

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