現在バーを経営する方の中には、経営不振などの理由により、居抜きで売却する計画を立てている方もいるでしょう。
ここからは、バーの居抜き売却価格を上げるために知っておきたいポイントについて解説します。
他の飲食店とは売却価格を上げるためのポイントが異なるため、ぜひ参考にしてください。
バーの居抜き売却価格を上げるために知っておきたい4つのコト
バーは通常の飲食店とは違い、料理よりもアルコール類をメインに提供する形態であり、深夜もしくは朝方まで営業されているケースも多いです。
そのため、コロナ感染拡大に伴う酒類提供禁止、時短営業の影響を大きく受けた店舗は数多く存在します。
また、上記のような理由により、バーの経営を続けていくのが困難になってしまった場合の選択肢として、造作や設備を残したまま売却する居抜き売却が挙げられます。
以下のようなポイントを押さえることで、バーの居抜き売却価格はある程度アップすることが期待できます。
・設備について
・内装について
・清掃について
・立地について
設備について
前述の通り、バーは他の飲食店とは違い、アルコール類やドリンク類を中心に提供します。
そのため、そこまでガス設備が充実していなくも、著しく居抜き売却価格が下がることはありません。
電気設備が充実していれば、ある程度高い価格での居抜き売却が期待できます。
ただし、いくらアルコールやドリンクが中心とはいっても、一切料理を提供しないわけではありません。
よって、居抜き売却をする前には、必要最低限のガス設備があることは確認しておきましょう。
また、バーでは提供するアルコールやドリンクの種類の多さだけでなく、来客に種類の多さを認識してもらうために、それらを置くスペースも重要になります。
例えば、広いバーカウンター、キッチンの後ろのアルコールを並べるスペースが充実していれば、居抜き売却価格は上がりやすくなるでしょう。
内装について
もし、バーの居抜き売却価格を上げたいのであれば、どれくらいの人数が来店できるのかという点について、内見に訪れた買い手にわかりやすく伝えるべきです。
例えば、カウンター前に設置されたイスを残しておけば、カウンター席に何人座れるのかということがすぐに判断できます。
その店舗がカウンターのみの店舗であれば、同時にどれくらいの人数が来店できるのかも把握することが可能です。
つまり、イスを造作譲渡しない場合であっても、内見までは店内に残しておいた方が良いということです。
こうすることで、バーの買い手も開店後のイメージがしやすく、スムーズな居抜き売却に繋がります。
清掃について
バーの居抜き物件では、壁にボトルがうず高くディスプレイされていることが多いですが、こちらが上段へ行くほどホコリをかぶっているというケースが度々見られます。
こちらは、直接居抜き売却の価格には関係しませんが、買い手が新しい店舗をイメージする際にマイナスとなるため、注意してください。
また、簡単な料理を提供するバーのコンロ、レンジフード周りが手入れされていないというケースも多いですが、狭い上に清掃が行き届いていないとなると、買い手に「そのままでは利用できない」と判断され、値下げ交渉の材料になることも考えられます。
そのため、居抜き売却をする以前に、普段から清掃を心掛けましょう。
立地について
バーの居抜き物件の買い手は、あらかじめバーを開店させるエリアだけを決めておくというケースが多いです。
そして、そのエリアで居抜き売却される店舗を見つけたら、内見に行くという流れになります。
こうすることで、多少はライバルが減った状態でバーを開店することができるからです。
そのため、バーを居抜き売却する側の売り手は、同じエリアで居抜き売却する自身のバー以外にも閉店した店舗がある場合、その情報を買い手に伝えましょう。
このような情報を知った買い手は、よりライバルが少ない状態でバーを開業できるため、スムーズかつ好条件で居抜き物件を買い取ってくれる可能性があります。
バーの居抜き物件は需要が高い
そもそもバーの居抜き物件は、多くのニーズがあります。
なぜなら、バーは油や煙があまり出ない業態であり、店内が清潔に保たれているケースが多いからです。
つまり、清潔な店舗は飲食店以外でも使用できる可能性があるため、ニーズが高いということです。
また、バーは内装や外観に高級感がある場合も多いため、デザインを重視して物件を探している方にも需要があります。
近い将来、バーの居抜き売却をしようと考えている方は、ある程度店舗の清潔感が保たれているうちに、買い手を探しておくことをおすすめします。
まとめ
ここまで、バーの居抜き売却価格を上げるために、知っておきたいポイントについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
今回解説したポイントを押さえておけば、好条件でのバーの居抜き売却が期待できます。
逆に、ニーズがあるからといって工夫やメンテナンスを怠っていると、買い叩かれる原因となってしまうため、注意してください。