居抜き買取りを行うことで、その物件の設備を取得できます。
また設備と聞くと厨房設備やテーブル、イスなどを想像する方も多いでしょう。
しかし実際はそれだけでなく、店舗経営に欠かせないレジを取得できることもあります。
ここからは、居抜き物件におけるレジのチェックポイントについて解説します。
便利なのはPOSレジ
居抜き物件にレジが残っている場合は、まずPOSレジかどうかを確認しましょう。
POSレジは、決済時に在庫データや売上が記録されるタイプのレジです。
これらの情報についてはいつでも引き出せます。
飲食店では、シンプルなキャッシュレジスターが導入されていることも多いです。
しかしこちらはPOSレジのような売上分析機能がありません。
一方POSレジであれば、売上情報をリアルタイムで確認できます。
また会計やレジ締めといった業務の効率化を図ることも可能です。
そのためこちらが付帯している居抜き物件の方が、快適に利用できます。
セルフオーダーシステムとの連動もポイント
居抜き買取り時には、セルフオーダーシステムと連動しているレジを取得すべきです。
セルフオーダーシステムは、来客が各席から直接オーダーできるシステムです。
客席にタブレット端末を配置し、注文情報はそのままキッチンに伝わります。
こちらの機能があれば、従業員がオーダーを取りに行く必要がありません。
従業員の対応が遅いことなど、来客の不満を解消することにもつながります。
またレジを居抜きで手に入れる場合は、こちらと連動しているかどうか確認しましょう。
連動していれば、会計時に商品を入力する手間が省けます。
もちろん商品の入力間違いも起こりません。
クレカ決済、ポイント機能も必須
居抜き買取りで取得するレジは、クレカ決済やポイント機能付きのものがおすすめです。
多くPOSレジは、これらの機能と連携できます。
近年はキャッシュレス化が進み、多くの方がカードで決済する時代です。
インバウンドの影響もあり、海外観光客もカードで決済するケースがほとんどです。
これらの機能はPOSレジと連動しています。
そのため金額の入力ミスを防ぎ、お札や小銭を数える時間も短縮できます。
もちろん、電子マネーやQRコード決済に対応していれば申し分ありません。
また店舗独自のポイントや、共通ポイントを付与できる機能も魅力的です。
ポイントの付与は集客につながりやすいです。
予約管理機能のチェックも重要
居抜き買取りでレジを取得する場合、予約管理機能があるかどうかも確認しましょう。
予約管理機能があれば、Web上で24時間予約を受け付けることができます。
従来の電話予約、店頭での受付を含む予約情報の一元管理も可能です。
またこちらの機能がレジについていれば、ダブルブッキングなどのミスを防げます。
その他当日の予約をレジ画面で確認できるため、飛び込み客の受け入れもしやすいです。
規模がそれほど大きくない店舗は特に、このような予約管理が大事になります。
なるべく機会損失を減らすためにも、こちらの機能があるレジを買い取りましょう。
意外と大事な防水機能
居抜き買取りでレジを手に入れる場合、防水機能が付いているかも確認すべきです。
飲食店は料理を提供する都合上、水を使わずに営業することは困難です。
そのため、レジに水がかかってしまい故障する可能性もあります。
水濡れによる修理の手間をかけないためにも、防止機能が付いたものを選びましょう。
またもし防水機能が付いていないのであれば、レジの設置場所に注目してください。
水回りの設備と離れたところにレジがある場合、水濡れのリスクは軽減されます。
その他、現在の位置からどれくらいレジを動かせるのかについてもチェックすべきです。
移動が可能な場合は、濡れやすい場所に置かれていても特に問題ありません。
デリバリーシステムとの連携もおすすめ
飲食店の中にはデリバリーサービスを行っているところもあります。
このような店舗を経営する場合、デリバリーシステムと連携したレジがおすすめです。
従来はデリバリーのオーダーが入った場合、再度注文内容をレジに入力していました。
しかしテイクアウトやデリバリーの需要が増えている今、こちらはとても非効率です。
一方デリバリーシステムと連携したレジであれば、上記の作業は必要ありません。
サイトから注文が入ると、自動的に厨房にオーダーが流れます。
これにより、再入力する手間やミスを削減できます。
デリバリーサービスは、今後もしばらく需要が続くことが予想されます。
そのため導入を考えていない方も、今後を見据えて連携機能があるレジを選びましょう。
まとめ
ここまで、居抜き買取りで手に入れたいレジのチェックポイントについて解説しました。
居抜き買取りのメリットの一つに、設備を多く取得できる点が挙げられます。
しかしこれらの状態や機能に問題があると、開業に支障をきたすことがあります。
そのため、何でも取得できれば良いというわけではありません。
レジに関しても、なるべく便利で長期間使用できるものを選ぶべきです。
