居抜き買取りを行う際、その物件の内装や立地などは必ず確認します。
またそれと同じくらい大切なのが、設置されている設備をチェックすることです。
飲食店の居抜き買取りの場合、必須の設備がいくつかあります。
その一つが冷蔵庫です。
ここからは、居抜き買取りで手に入れたい冷蔵庫の特徴を解説します。
省エネ機能が付いているものがおすすめ
居抜き買取りで冷蔵庫をチェックする際は、省エネ機能があるかどうか確認しましょう。
業務用冷蔵庫は家庭用冷蔵庫と比べ、エネルギーの出量が多いです。
またドアの開け閉めの回数も多くなります。
そのため、電気代が高くなるケースも珍しくありません。
このような場合に重宝するのが省エネ機能(インバーター制御機能)です。
インバーター制御機能は、ドアの開閉が少ないに無駄な電力をカットします。
その一方、ドアの開閉があるときには圧縮機の回転数を上昇させます。
これにより、庫内の温度を最適に保ってくれます。
省エネ性能については、メーカーのカタログや製品サイトをチェックすると良いです。
こちらに掲載された省エネ基準達成率の数値を参考にしましょう。
清掃しやすいものかどうかも確認すべき
居抜き買取りで手に入れる冷蔵庫は、清掃しやすいものであることも重要です。
飲食店で業務用冷蔵庫を使用しない日はありません。
経営を続ける限り、毎日稼働しています。
そのため、定期的に清掃をしなければ劣化は激しくなります。
清掃しやすい冷蔵庫とは、ハンドルや庫内が清掃しやすい形状のものを指します。
こちらが設置された物件であれば、長期間冷蔵庫が使用できる可能性が高いです。
もちろん、居抜き買取り時点での劣化具合もチェックしておくべきです。
すでに汚れや劣化が目立つ場合は、開業後すぐに追加費用が必要になることもあります。
冷凍冷蔵庫は効率が良い
居抜き買取りで冷蔵庫を手に入れる場合、冷凍冷蔵庫であることが望ましいです。
業務用冷蔵庫には冷蔵だけ、または冷凍だけの機能を持ったものがあります。
その他、冷凍庫と冷蔵庫を両方兼ね備えているものもあります。
こちらが名前の通り冷凍冷蔵庫です。
面積が狭く厨房スペースが限られている物件の場合、食材管理の効率性が求められます。
そのためにも、冷凍冷蔵庫を選ぶことをおすすめします。
業務用冷蔵庫の冷却方法について
居抜き買取りで冷蔵庫をチェックするときは、冷却方法も忘れずに確認しましょう。
業務用冷蔵庫の冷却方法には主に2つの種類があります。
1つは業務用冷蔵庫の大半を占める強制対流式です。
こちらは庫内にファンが付いていて、強制的に冷気を循環させるというものです。
このことから高い冷却性能を誇ります。
もう1つは自然対流式というものです。
これはファンを使用せずに冷却するタイプです。
運転音がとても静かで、貯蔵品が乾燥しにくいという特徴を持っています。
強制対流式は、肉や魚の保管や頻繁にドアを開け閉めする業態に向いています。
例えばラーメン屋やカレー屋、定食屋などです。
一方自然対流式は、バーなどの業態におすすめです。
バーは他の飲食店よりも冷蔵庫の開閉が少なく、静かな雰囲気が必要だからです。
ユニットの位置を確認するのも忘れずに
居抜き買取り時に取得する冷蔵庫については、ユニットの位置も必ず確認しましょう。
業務用冷蔵庫の外観は主に2種類です。
縦型冷蔵庫と、横型のコールドテーブルと呼ばれるものに分かれます。
また縦型冷蔵庫は、冷却のためのユニットが上部に設けられています。
これに対し、コールドテーブルは左右のいずれかに配置されます。
主に左側が多いですが、中には右側の製品もあります。
どの位置にユニットがあるのが使いやすいかは、飲食店の業態などによって異なります。
設置場所や厨房のレイアウト、動線を考慮して使い勝手の良い方を選択しましょう。
作業動線を意識した冷蔵庫選びも重要
居抜き買取りで手に入れる冷蔵庫は、機能が充実したものでなければいけません。
ただし、機能だけで使いやすい冷蔵庫になるとは限りません。
内見の際には作業動線を意識し、本当に使いやすいかどうかを判断しましょう。
優れた機能ものを選んでも、実際使ってみると不具合が生じることがあります。
例えばドアの開閉がしにくい、人が通れないといった不具合です。
そのため設置場所の作業動線を考慮し、スムーズに作業できるかを確かめましょう。
例えば縦型冷蔵庫の場合、製品によってドアの数が異なります。
少ないもので2ドア、多いもので6ドアです。
基本的に2ドアの方が開閉のスペースが必要になります。
まとめ
ここまで、居抜き買取りで手に入れる冷蔵庫の特徴やポイントを解説しました。
飲食店の居抜き物件であれば、冷蔵庫が設置されている可能性は高いです。
業態によっては複数設置されていることもあります。
ただし、冷蔵庫であれば何でも良いというわけではありません。
前述の通り、機能性はある程度備えたものが望ましいです。
また業態や店舗の規模、動線などに合ったものを選ぶのも大切です。