焼肉は日本人にとって、家庭でも外食でも親しまれているとてもポピュラーな料理です。
最近では、一人焼肉や韓国風焼肉ブームの到来も手伝い、以前にも増して焼肉屋の需要は高まりつつあります。
ここからは、焼肉屋の居抜き買取りにおける主なポイントについて解説します。
焼肉屋の居抜き買取りにおけるポイント5選
昨今の焼肉ブームの波に乗り、居抜きでの開業を目指すという方は、物件選びの際、以下のポイントをチェックすべきです。
・コンセプトに合った立地にあるか
・無煙ロースターの排気システムかどうか
・換気扇の状態に問題はないか
・排水管の状態に問題はないか
・清潔感はあるかどうか
コンセプトに合った立地にあるか
焼肉屋の居抜き買取りをする場合、どのような焼肉屋を開業するのかを事前に決定し、そのコンセプトに合った立地の物件を選ばなければいけません。
焼肉屋のコンセプトは、主に以下の3つに分けられます。
・高級店
・ファミリー向け
・大衆店
高級な焼肉屋を居抜き買取りで開業する場合、高級住宅街や洗練された繁華街などにある居抜き物件がおすすめです。
このような焼肉屋は、視認性が低い立地であっても、周辺エリアの客層と合っていれば、ある程度安定した経営が見込めます。
また、ファミリー向けの焼肉屋を居抜き買取りで開業する場合は、郊外のロードサイド物件が向いています。
駐車場付きのロードサイド物件であれば、少し離れたエリアからの来客も期待できます。
ちなみに、サラリーマンなどをターゲットにした大衆焼肉屋は、繁華街やビジネス街など、さまざまな立地で開業できます。
特におすすめなのは駅前で、このような立地の居抜き物件であれば、アルコールの注文数が増え、売上もアップする可能性があります。
無煙ロースターの排気システムかどうか
焼肉屋の居抜き買取りをするにあたって、設備のチェックはとても重要です。
最初にチェックしたいのが、その物件の排気システムです。
排気システムには、主に無煙ロースター、天井集煙、卓上集煙の3種類があります。
中でもおすすめなのは無煙ロースターで、こちらは名前の通り煙の出ない肉焼き機です。
特に使い勝手が良いのはノンダクトタイプの無煙ロースターであり、こちらは無煙ロースターが設置されたテーブルに、煙やニオイが吸収できる装置が取り付けられています。
また、無煙ロースターは、一から設置しようとすると非常に高額な費用がかかるため、居抜き買取りをする物件に設置されている場合、とてもお得な開業ができます。
換気扇の状態に問題はないか
焼肉屋は煙やニオイがとても出やすい業種であるため、これらを店外に吐き出すために、特別な換気扇が設置されています。
具体的には、有圧扇やシロッコファンといった設備です。
有圧扇は、店外に強い風が吹いていても、煙を十分に外に出せる優れものです。
居抜き買取りを行う物件には、こちらが設置されているかどうかを確認し、内見時には実際に換気扇を回して、正常に作動しているかどうかをチェックしましょう。
また、シロッコファンは、排気ダクトの出口に装備されている、ドラム型の換気扇です。
こちらは、ベルトとモーターでつないで作動させるものですが、ベルトやモーターを固定するゴムが劣化していると、作動時に大きな音が鳴る可能性があるため、居抜き物件を内見する際は、こちらも確認しておくべきです。
排水管の状態に問題はないか
焼肉屋の居抜き買取りをするにあたっては、排水管の状態のチェックも欠かせません。
焼肉屋のように、肉類を専門的に扱う飲食店はどこでもそうですが、排水管には必ず脂分が付着します。
こちらがそのままになっていたり、十分にメンテナンスされていなかったりする場合、詰まりの原因になってしまいます。
そのため、居抜き買取りをする際には、排水管の清掃を最後にいつ行ったのか、どのような方法で洗浄したのかなどについて、清掃記録を見せてもらうことをおすすめします。
また、もし詰まりがひどいのであれば、高圧洗浄などの清掃を居抜き買取りの条件にすることも提案すべきです。
清潔感はあるかどうか
焼肉屋の居抜き物件の中には、外観が少し寂れていたり、店内の設備に年季が入っていたりする物件もあります。
こちらは、良く言えばその店舗の味ですが、近年は焼肉屋でも、清潔感が求められるようになっています。
そのため、居抜き買取りをするのであれば、店舗のドアや看板、設備などが清潔な状態で保たれているところを選ぶべきです。
このような清潔感のある店舗は、女性やファミリー世帯に強く支持される傾向にあるため、特にこれらの客層をターゲットにしたい方は、強く意識すべきです。
まとめ
ここまで、焼肉屋の居抜き買取りにおける主なポイントを見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
焼肉屋は必要な設備が多く、その中には高価なものも多いため、居抜き買取りでの開業とは非常に相性が良いです。
だからこそ、居抜き物件選びは慎重に行い、立地についてもコンセプトに合ったところを選ばなければいけません。