まだまだコロナの影響が大きい居抜きの飲食店では、基本的な対策として除菌を徹底しなければいけません。
特に、従業員や来客の手がよく触れる箇所に関しては、より除菌の意識を強く持つ必要があります。
ここからは、客席、トイレ、バックヤードにおける、除菌の強化が望ましい箇所をそれぞれ解説していきたいと思います。
居抜きの飲食店が除菌を強化すべきポイント～客席編～
客席には、来客の手がよく触れる箇所が数多くあります。
以下の箇所については、特に除菌を強化しましょう。
・ドアノブ
・プッシュプレート
・手すり
・テーブル
・イス
・メニュー
・伝票入れ
・ゴミ箱（接触面）
・ベビーチェア など
メニューは不特定多数の来客の手に触れるため、積極的に除菌しているという飲食店は多いかもしれませんが、意外と忘れがちなのが伝票入れです。
伝票入れは、来客だけでなく従業員も頻繁に触れるため、必ず来客が入れ替わるたびに除菌しましょう。
居抜きの飲食店が除菌を強化すべきポイント～トイレ編～
居抜きの飲食店におけるトイレの除菌は、客席と比べて意識が低くなりがちですが、手が触れやすいポイントはたくさんあります。
具体的には、以下のような箇所です。
・ドアノブ
・蛇口の取手
・トイレのレバー
・ペーパータオルディスペンサーのハンドル
・ハンドソープのプッシュ部分
・おむつ交換台
・ゴミ箱（接触面） など
トイレの規模が大きい居抜きの飲食店の中には、ファミリー層向けにおむつ交換台を設置しているところもあるかと思います。
こちらも不特定多数の方の手が触れる箇所であるため、忘れずに除菌してください。
居抜きの飲食店が除菌を強化すべきポイント～バックヤード編～
更衣室や事務室、厨房を含むバックヤードには、従業員の手がよく触れる箇所があります。
従業員間でのコロナ感染、従業員から来客へのコロナ感染を防ぐためにも、居抜きの飲食店では以下の箇所を必ず除菌しましょう。
・ドアノブ
・プッシュプレート
・全機器の取手、操作パネル
・ディスペンサーのハンドル（アルコール、ソフトドリンクなど）
・アイススコップ
・冷蔵庫、冷凍庫の取手
・冷蔵庫、冷凍庫内、遮断カーテン
・シンク、モップシンク
・シンクの取手（蛇口）
・シンク内のハンドソープのプッシュ部分
・シンク内のペーパータオルディスペンサーのハンドル
・調理器具
・コンロのスイッチ、つまみ
・ゴミ箱（接触面）
・清掃用具
・バケツ
・電話のキーパッド、受話器
・パソコン
・ロッカーのドア、ハンガー など
上記の通り、居抜きの飲食店のバックヤードだけでも、数えきれないほど除菌を強化すべきポイントがあります。
また、キッチン内の除菌に関しては、なかなか営業中にできないことも考えられます。
そのため、1つ作業を終えるたびにアルコール消毒、手洗いをするという習慣をつけておきましょう。
居抜きの飲食店は除菌するだけでなく告知することも大事
コロナの影響を受ける居抜きの飲食店は、上記の箇所をしっかり除菌するだけでなく、「これだけたくさんの箇所を除菌している」という事実を告知しなければいけません。
こうすることで、“安全な飲食店”というイメージを持ってもらうことができ、客足の増加につながります。
具体的には、店外または店内に除菌箇所が書かれたポスターを掲示したり、ホームページやSNSで事細かく告知したりしましょう。
また、除菌の事実をしっかりと告知することで、「お客様に嘘はつけない」という気持ちが芽生え、より店舗全体における除菌の意識が強くなることも期待できます。
居抜きの飲食店における除菌以外のコロナ対策
居抜きの飲食店では、客席やトイレ、バックヤードの除菌だけでなく、以下のようなコロナ対策も実施しなければいけません。
・マスク、フェイスシールドの着用
・こまめな手指消毒
・定期換気
・座席間隔の確保
・キャッシュトレーの採用
・キャッシュレス決済の導入
・アクリル板の設置
・手指消毒、黙食、料理共有の禁止に協力してもらう など
従業員がマスクやフェイスシールドを着用し、手指消毒を徹底するのはもちろんのこと、来客にもできる限りコロナ対策に協力してもらう必要があります。
また、キャッシュレス決済の導入になかなか踏み切れなかったという居抜きの飲食店は、この機会にぜひ導入することをおすすめします。
世間では、コロナに対する意識がだんだんと薄くなってきていますが、感染者数は全国各地で最大を更新していて、非接触が求められる時代はまだしばらく続きそうです。
キャッシュレス決済は、非接触かつ会計時間の短縮につながり、極力従業員と来客が接する機会を減少させることができる上に、飲食店側にとっては、より多くの客層をターゲットにすることにもつながります。
まとめ
ここまで、居抜きの飲食店における除菌の強化ポイントを中心に細かく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか？
今回解説したすべてのポイントを徹底的に除菌している飲食店は、残念ながらほとんど存在しないのが現状です。
もちろん、他の業務の合間を縫っての除菌作業となるため、従業員の負担は増加しますが、厳しい現状を打破するためには、これくらい徹底したコロナ対策を取るべきだと言えます。
