神奈川県横浜市は18の行政区に分かれていて、当然それぞれ住んでいる方の層や人口などは異なります。
ここからは、今後横浜市で飲食店を居抜き開業する方に向けて、各行政区の特徴や出店戦略などについて、簡潔に解説したいと思います。
興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
青葉区
青葉区は落ち着いた雰囲気で、街並みもキレイに整備されているエリアです。
若いファミリー世帯が多いため、大人から子供まで楽しめる業態や雰囲気の飲食店、あるいはカフェなどの需要は多いと言えます。
旭区
旭区は、古くから宅地化が進み、都心に通勤・通学するファミリー層が住むベッドタウンです。
保土ヶ谷バイパスや八王子街道、中原街道など、横浜市の中でもかなり道路網が発達しているため、ロードサイドの居抜き物件は狙い目だと言えます。
泉区
泉区は、都心へのアクセス環境と自然のバランスが良いエリアです。
住宅地としての色が濃く、駅周辺や環状4号線の沿線に店舗が多く集まっているため、その辺りにある居抜き物件が狙い目です。
磯子区
磯子区は、根岸湾に面していて、生粋のハマッ子が多く居住するエリアです。
沿海部は工場が多いですが、少し離れたところには磯子台などの分譲地が広がっていて、区内の商店街付近、商業施設付近で飲食店を開業すれば、ある程度需要があることが予想されます。
神奈川区
神奈川区は、横浜市の中でも有数のターミナルステーションである神奈川駅があるエリアで、飲食店も一通り揃っているため、居抜き開業には向いています。
また、神奈川大学が近いことから、学生受けを狙った店舗展開がおすすめです。
金沢区
金沢区は、海あり山ありの自然豊かなエリアです。
横浜ベイサイドマリーナ、横浜八景島シーパラダイスなど、ファミリーで楽しめるスポットも多いため、とにかく安くて親しみやすい業態の飲食店を展開するのがおすすめです。
港南区
港南区は、JR根岸線や京急線、横浜市営地下鉄ブルーラインなど、複数の鉄道が利用できるエリアです。
副都心エリアとしての再開発が進んでいて、駅ビルや駅周辺は商業施設で賑やかになっているため、サラリーマンなどをターゲットに飲食店を展開すると良いでしょう。
港北区
港北区は、東京メトロやみなとみらい線との相互乗り換えから、東京や埼玉まで1本で行くことができる便利なエリアです。
慶応義塾大学が近く、10代の1人暮らしからファミリーまで、幅広い層に人気のエリアであるため、駅周辺であれば開業する業態の選択肢は広がります。
栄区
栄区は、閑静な住宅街で、社会人やファミリー世帯が多く暮らすエリアです。
横浜市の中でも、店舗の数は少ない方ですが、最寄り駅の本郷台駅付近であれば、隠れ家的な飲食店を居抜き開業するのに向いています。
瀬谷区
瀬谷区は、住宅地が多く閑静な環境のエリアで、とてものどかな雰囲気があります。
それでいて、駅前には大型スーパーや飲食店など多種多様な店舗が展開しているため、規模が小さめの飲食店であれば、十分開業することは可能です。
都筑区
都筑区は、キレイに整備された田園住宅地、港北ニュータウンなどがあるエリアで、センター北駅やセンター南駅は商業施設で賑わっているため、居抜き開業するのであればこのあたりが狙い目だと言えます。
鶴見区
鶴見区は、横浜市の中でも2番目に外国人が多いエリアで、“住宅街と商業施設の街”と呼ばれています。
主要駅の鶴見駅は横浜駅へのアクセス環境に優れているため、こちらの周辺で、居酒屋などの飲食店を開業するのがおすすめです。
戸塚区
戸塚区は、駅前が栄えていて、緑も比較的多いベッドタウンです。
戸塚駅には大型のショッピングモールがあるため、こちらの中の物件を狙うか、あるいは公園が多い住宅街付近に、カフェやランチの美味しいお店を開業するのがおすすめです。
中区
中区は、横浜市の中でも観光地として有名なエリアで、居抜き物件の数も多いことが予想されます。
また、昔ながらの商店街もあれば、新しいオシャレスポットもあるため、開業する飲食店の業態は自由度が高いです。
ちなみに、横浜中華街は中華料理店の激戦区となっています。
西区
西区は、横浜駅を中心に商業施設が発達した、一大繁華街&ビジネス街です。
周辺で働く方や観光で訪れる方など、多くの方がターゲットになるため、居抜き開業するのであれば、ランチもディナーも楽しめる高稼働の店舗がおすすめです。
保土ヶ谷区
保土ヶ谷区は、横浜に近いベッドタウンで、住宅街ながらアクセス環境は良好です。
落ち着いた雰囲気のイタリアンやバルといった飲食店を開業すれば、需要は高いと言えます。
緑区
緑区は、横浜市の中でももっとも緑が多いエリアであり、公園や川などが多く見られる一方で、居抜き物件も数も豊富です。
駅近くにはららぽーと横浜やデパートなどの商業施設もあり、若者をターゲットにした飲食店の開業が得策だと言えます。
南区
南区は、住宅地の割合が多く、古くからある商店街も活気があり、下町感溢れる懐かしい雰囲気が特徴のエリアです。
定食屋や蕎麦店、うどん店といった業態の飲食店であれば、地元民の方に来店してもらえる可能性が高いです。
まとめ
ここまで、横浜市で飲食店を居抜き開業する方に知っていただきたい、各行政区の特徴と出店戦略を簡潔に解説してきました。
横浜市には、さまざまな特徴を持つエリアが存在しますが、いずれのエリアでも需要に合った店舗を展開すれば、居抜き開業は十分成功させることができます。
ただし、開業前には、現地調査やライバル店の情報収集といったリサーチが欠かせません。