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飲食店の居抜き開業における意外なメリットについて

飲食店の居抜き開業は、イニシャルコストが節約できる点や、工事が少ない分、契約から開業までの期間を短縮できる点などがメリットです。
また、実はその他にも、意外なメリットがいくつかあります。
今回はこちらの詳細について、居抜き開業を目指す方に向けて解説したいと思います。

目次

飲食店の居抜き開業における意外なメリット5選

コストをかけず、なおかつスピーディーに飲食店を開業したいと考える方は、居抜き物件に興味があるかと思います。
そのような方は、居抜き開業に以下のようなメリットがあることも踏まえ、今後の計画をどのようにするか考えましょう。

・利益の出やすい経営を実現できる
・エリアの需要を把握できる
・人員を引き継ぐことができる
・来客を引き継ぐことができる
・保健所の検査に合格しやすい

利益の出やすい経営を実現できる

飲食店の居抜き開業における意外なメリットには、まず利益の出やすい経営を実現できるという点が挙げられます。
こちらは、イニシャルコストを抑えることにより、返済負担も軽くなり、損益分岐点が低くなることが理由です。
損益分岐点とは、かかるコストを収益でカバーでき、損益が0になってこれ以降は利益が出るという売上高をいいます。
つまり、経営の利益は出せていないものの、損失も出ていないポイントということです。また、居抜き開業によってイニシャルコストを抑えた分、安価でメニューを提供しても利益が出やすく、競合店に負けない店舗を作りやすくなります。

エリアの需要を把握できる

飲食店の居抜き開業における意外なメリットとしては、店舗があるエリアの需要を細かく把握できるという点も挙げられます。
ビジネス街、学生街、住宅街など、エリアのタイプによって当然需要は異なります。
また、同じビジネス街や学生街でも、エリアによって消費傾向は微妙に異なるため、そのエリアでの居抜き開業に成功するには、細かい需要を把握する必要があります。
しかし、スケルトン物件で飲食店を開業する場合、前任者がすでに退去しているため、どのような来客が多いのか、どのようなメニューに需要があるのかといった情報は、開業する方本人が自力で集めるしかありません。
一方、居抜き開業であれば、店舗を引き継ぐ際、前任者(売主)からリアルな街の声を聞くことができます。
実際その地で飲食店を経営してきた方から得る情報は、何物にも代えがたい貴重なものです。

人員を引き継ぐことができる

場合によっては、飲食店を居抜き開業することにより、前店舗の人員を引き継ぐことができる可能性があります。
例えば、前店舗が完全に廃業し、別店舗の経営に移行する予定もない場合、今までその店舗で勤務していた従業員は行き場がなくなってしまいます。
このようなケースでは、従業員をそのまま引き継ぐことにより、居抜き開業に伴う人員募集の手間やコストを削減できることが考えられます。
特に、地方などなかなか人員が集まりにくいことが予想されるエリアでは、このような形を取ることが大きなメリットとなります。

来客を引き継ぐことができる

飲食店の居抜き開業における意外なメリットには、来客を引き継ぐことができるという点も挙げられます。
通常、飲食店を開業する際は、オープンセールなどのサービスにより、できる限り多くの方に開業を認知してもらい、1人でも多くの来客を集め、早期のリピーター獲得を目指す必要があります。
一方、居抜き開業の場合、前店舗の固定客をそのまま引き継げる可能性があり、こちらに成功すれば、開業直後から多くの利益を得ることができます。
特に、前店舗と同じ業態の飲食店である場合、固定客はもちろん、同じような客層が訪れやすいため、前任者のアドバイス通りに経営を行えば、スタートから大きく躓くことは考えにくいです。

保健所の検査に合格しやすい

保健所の検査に合格しやすいという点も、飲食店の居抜き開業における意外なメリットの1つです。
飲食店を開業する際には、必ず保健所の許可を取らなければいけません。
また、スケルトン物件で一から開業する場合には、事前に保健所を訪れ、検査の内容を確認しておく必要があります。
なぜなら、そうしなければ、検査に合格できず、せっかく仕上げた内装の手戻り工事を行わなければいけない可能性があるからです。
一方、居抜き開業の場合、前店舗が保健所の検査をすでに通過しているため、模様替えをしただけという程度であれば、1週間~10日後に保健所の職員が検査に訪れたとしても、ほぼ間違いなく合格をもらうことができます。
ただし、前店舗とは異なる業態にする場合は、大きくレイアウトが変更になることが考えられるため、その際は注意が必要です。

まとめ

ここまで、飲食店の居抜き開業における意外なメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
居抜き開業には、レイアウトの変更がしにくい点や、トラブルが発生しやすい点など、もちろんデメリットと言える点も存在します。
しかし、効率的な開業を目指す方にとってはメリットの方が大きいため、飲食店開業時にはぜひ選択肢に入れていただきたいと思います。

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