コンビニが閉店し、別の店舗に変わるという事例は、決して少なくありません。
皆さんが住むエリアでも、このような店舗を一度は見かけたことがあるでしょう。
では、コンビニの居抜き物件で飲食店をオープンするメリットには、一体どのようなことが挙げられるでしょうか?
詳しく解説します。
コンビニの居抜き物件で飲食店をオープンするメリット6選
居抜きでの飲食店開業を目指す方は、コンビニの居抜き物件で開業することの以下のようなメリットを知っておきましょう。
・立地が良い
・駐車場が広い
・解体コストがかかりにくい
・認知度を引き継ぎやすい
・インフラが整備されている
・視認性が高い
立地が良い
コンビニの居抜き物件は、良い立地にあるケースが多いです。
こちらは、コンビニ開業時に、他の業種にはない専門的な立地調査が行われることが理由です。
コンビニ経営の成否は、ほとんど立地で決定すると言っても過言ではありません。
そのため、面積や敷地の間口の広さ、周囲の交通量や商圏範囲など、細かい基準をクリアした立地でのみ、コンビニは開業されます。
よって、コンビニの居抜き物件で飲食店をオープンすれば、交通量が多く、多くの方の目に留まる環境で営業することができます。
駐車場が広い
駐車場が広いというところも、コンビニの居抜き物件で飲食店をオープンするメリットの1つです。
幹線道路沿いなどのコンビニは、そのほとんどが駐車場付きであり、こちらはファミリー層をターゲットにする飲食店において、とても大きな武器になります。
特に、車移動が多い地方の場合、広い駐車場でターゲットの幅を広げることは非常に重要です。
解体コストがかかりにくい
コンビニの居抜き物件で飲食店をオープンする場合、解体コストはほとんどかかりません。
コンビニは他の店舗とは違い、無駄なレイアウトが少なく、居抜き開業をする際はスケルトン状態で引き渡されるケースが多いです。
よって、飲食店の開業に不要な部分を解体することで、費用がかさんだり、オープンまでの期間が延びたりする心配は少ないです。
認知度を引き継ぎやすい
以前経営されていたのが大手のコンビニであった場合、周辺に住む住民の多くは、そのコンビニの存在を知っていたと予想できます。
そのため、閉店後の跡地にどのような店舗がオープンするのかについても、注目されている可能性が高いです。
つまり、新しい店舗として周辺住民に期待されているため、開業後には新規の顧客を取り込みやすいということです。
インフラが整備されている
コンビニは小売店舗ではありますが、意外とインフラはしっかり整備されています。
例えば、空調や電気、給排水設備はもちろん、調理場やガスなど、飲食店経営には欠かせないインフラがすでに整っています。
もちろん、新しく居抜き開業する飲食店と、コンビニのインフラが必ずしもマッチするとは限りません。
それでも、一からインフラ工事を行うよりも、開業コストは大幅に抑えられることが期待できます。
視認性が高い
先ほど、コンビニの居抜き物件は好立地が多いという話をしましたが、視認性が高いというのもコンビニ跡地の大きな特徴です。
コンビニの居抜き物件は、外からでも店内の様子が見えるようにガラス張りになっていますし、看板によって離れた場所からでも店舗の位置を確認できます。
新規事業として飲食店を開業する場合、視認性の高さ、つまり目立ちやすさはとても重要であり、看板などを用いて周辺住民にアピールすることができれば、オープン前から店舗の存在を認識してもらいやすくなります。
コンビニの居抜き物件におけるデメリットは?
コンビニの居抜き物件で飲食店をオープンすることのデメリットとしては、まず店舗面積の広さが挙げられます。
駐車場付きのコンビニにおける店舗面積は、35~50坪程度であることが多く、こちらは飲食店の種類によっては、少し広すぎる可能性があります。
また、解体コストを削減できるのがコンビニの居抜き物件のメリットですが、店舗面積が広いこと、開業時はスケルトン状態になっているケースが多いことを考えると、内装・外装の工事費用はかかりやすくなります。
つまり、トータルのイニシャルコストはそれほど削減できない可能性があるということです。
その他、人気が高いため、なかなか理想の物件が見つからないというところも、コンビニ跡地におけるデメリットだと言えます。
コンビニの居抜き物件は、テナントとして売り出された瞬間すぐに埋まってしまうことが多いです。
もちろん、中にはある程度の期間残っている物件もありますが、このような物件は立地や駐車場の収容台数など、何かしらの問題を抱えている可能性が高いです。
まとめ
ここまで、コンビニの居抜き物件で飲食店をオープンするメリットを中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
好立地のコンビニ跡地で飲食店をオープンすることができれば、うまくスタートダッシュを切れることが期待できます。
ただし、すべての飲食店に向いているとは限らないことや、物件数が多くないことに関しては、あらかじめ留意しておきましょう。