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カフェ開業時のスケジュール、エリア選定について

若い方からお年寄りまで、幅広いターゲットに需要があるカフェですが、経営をうまく軌道に乗せ、成功させるのは決して簡単ではありません。
これからカフェを開業しようとする方は、事前に開業までのスケジュールを把握し、エリアの選定方法についても、十分な知識を持っておきましょう。

目次

カフェ開業時の一般的なスケジュール

カフェを開業する際は、およそ1年前から準備を始め、1つずつ着実に項目をクリアしていく必要があります。
開業まで一般的なスケジュールは以下の通りです。

1年~6ヶ月前 ・コンセプトの決定

・エリア選定、物件探し

・事業計画書の作成

・資格取得

6~3ヶ月前 ・物件契約

・内装設計

・資金計画、調達

3ヶ月前 ・設備調達

・メニューの決定

2ヶ月前 ・内装、外装工事

・広告

・求人募集

1ヶ月前 ・営業許可書提出

・保健所の検査

・従業員研修

10日前 ・厨房機器等の搬入

・インテリア完成

・開業時のシミュレーション

当日 開業

では、それぞれの時期におけるポイントを細かく見ていきましょう。

1年~6ヶ月前

カフェを開業するにあたってまず重要なのは、アピールポイントやターゲットといったコンセプトを細かく設定することです。
コンセプトによって、外観や内装、インテリアのデザイン、メニューの内容などは大きく変わってきます。
また、資金調達の際にチェックされる事業計画書の作成や、カフェ開業に必要な資格の取得なども、早い段階で進めておかなければいけません。
ちなみに、小規模なカフェの開業を目指す場合、基本的には食品衛生管理の資格のみが必要になりますが、以下のような資格も取得しておいて損はありません。

・調理師免許
・栄養士免許
・バリスタライセンス
・コーヒーマイスター など

エリア選定、物件探しに関しては後述します。

6~3ヶ月前

開業まで半年~3ヶ月くらいの時期には、店舗物件を契約したり、カフェのコンセプトに合った内装設計を行ったりします。
また、資金調達に関しても、金額によっては時間がかかる場合があるため、これくらいの時期に調達金額を確定させ、金融機関選びや契約も進めておきましょう。

3ヶ月前

カフェの居抜き物件を選んだ場合、以下のような設備がすでに設置されていることがあります。

・製氷機
・冷蔵庫
・冷凍庫
・コーヒードリップマシン
・コールドドリンクディスペンサー
・エスプレッソマシン など

もちろん、これらの設備が残っていたとしても、造作譲渡料は支払わなければいけませんが、スケルトン物件において、一からすべて調達するケースと比べると、大幅にコストは削減できます。
また、上記の設備を準備した後は、提供するメニューを決定します。
カフェは他の飲食店と比べて客単価が低いため、セットメニューやオプションなどを考案し、売上を伸ばすことができるように工夫しましょう。

2ヶ月前

開業まで2ヶ月くらいの時期には、内装、外装工事を開始します。
居抜き物件での開業の場合、こちらの工事にかかる期間は大幅に短縮される可能性があります。
また、開業直後の集客を目指すための宣伝広告、経営において欠かせない従業員の求人募集も行います。

1ヶ月前

内装が完成する10日前までに、保健所に営業許可書を提出します。
また、営業許可を受けるために、保健所の検査も実施されます。
店内における規定は管轄局によって異なるため、不安な場合は前もって管轄区の保健所に問い合わせてみましょう。
ちなみに、従業員研修もこれくらいの時期から開始します。

10日前

いよいよカフェ開業まで10日前に迫ったら、調理器具やコーヒーメーカーといった機器を搬入し、使いやすい位置にセッティングします。
また、テーブルやイス、絵画や観葉植物といったインテリア、装飾のセッティングも完了させ、営業開始時を想定したシミュレーションも行います。

当日

予定通りの日時にカフェをオープンさせます。
もし、来客がいる場合の経営状態を事前に確かめたいのであれば、実際の開業日の数日前にプレオープンを実施するのもおすすめです。

カフェのエリア選定、物件探しについて

個人経営で、なおかつそれほど規模が大きくないカフェを開業するのであれば、わざわざ一等地を選ぶ必要はありません。
一等地は、駅前やメインストリートなど人通りが多く目立つエリアですが、大手の有名チェーン店も多いため、個人経営のカフェを出店するエリアとしては、少しハードルが高いです。
よって、エリア選定時は、“1.5等地”と呼ばれるエリアを狙いましょう。
こちらは、駅からは少し離れているものの、大通りに面していることから、仕事帰りやショッピングのついでなどに立ち寄りやすい穴場のような立地を指しています。
もちろん、1.5等地の物件でカフェを開業する場合、他店との差別化を図る必要はありますが、イニシャルコストはカットしやすくなります。

まとめ

カフェは非常に自由度が高い業態であり、ボリュームのあるフードメニューを用意したり、夜にはアルコールやそれにあった料理を提供したりと、差別化の方法も多々あります。
しかし、開業直後から集客できるよう、きちんと段取りをしておかなければ、客単価が低めである分、すぐ廃業の危機に追い込まれることも考えられるため、注意しましょう。

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